アクション映画ではピンチのとき、主人公は決まって「あること」を口にします。
ユーモアを言うのです。
ぎりぎりで切迫した状況にもかかわらず、くすっと笑わせるようなユーモアを決めゼリフのように言います。
命に関わるような場面であっても、ユーモアを忘れません。
「そんなことを言っている場合ではないだろう」と突っ込みたくなります。
ところが不思議なことに、もうダメかと思われるような絶体絶命のピンチを見事切り抜けるのです。
アクション映画でよく見られる定番の光景です。
なぜ、ピンチのときにユーモアを言うのか。
ユーモアは、緊張を解きほぐす力があるからです。
ユーモアには、ストレスを軽減し、心に余裕をもたらす効果があります。
くっと笑うと、肩の力が抜け、ストレスが軽くなります。
明るい気持ちになれば、良いアイデアもぽんとひらめきます。
ユーモアによって緊張をほぐれると、フットワークが軽くなり、スムーズな行動力を発揮できます。
そうして危ないピンチを、軽い身のこなしでさらっと乗り越えられるのです。
アクション映画は、私たちにピンチのときの振る舞い方を教えてくれます。
ピンチで余裕がないときこそ、ユーモアを言いましょう。
「ユーモアなんて言っていられない」と言っているようでは、ピンチにつぶされます。
むしろピンチのときこそ、笑いとユーモアが大切です。
余裕があるからユーモアを言うのではなく、ユーモアを言うから余裕が生まれます。
ユーモアは、ピンチを救う魔法の言葉なのです。