ピンチをチャンスに変える考え方があります。
ピンチを、単に解決するのではなく、逆手に取って生かすことです。
ピンチが訪れたとき、まずピンチを解決したくなります。
学生時代の勉強の影響で、私たちは「問題があれば解決する」という思考パターンが定着しています。
これはこれでいいのですが、普通に解決するだけでは「普通にピンチを乗り越えただけ」になります。
ピンチをチャンスに変えるためには、もっと踏み込んだ姿勢、そして逆転の発想が大切です。
それが「逆手に取って生かす」です。
ピンチが起こったとき、普通に解決しようするのではなく、うまく生かせないか考えましょう。
普通に解決するより、自分の身に降りかかったピンチを、自分の有利になるよう、うまく工夫して利用する発想が大事です。
たとえば、恋人に振られて失恋したとします。
次の恋人を見つけるだけでは、普通の解決です。
ピンチをチャンスに変えるなら、久しぶりにできた1人の時間を使って、しっかり自分磨きに励みます。
ファッションセンスを磨いたり、マナーや教養を身につけたり、メイクの技術を向上させたり。
自分の魅力が高まれば、以前よりすてきな人と出会ったり交際できたりする可能性がアップします。
新しい交際が実現できるだけでなく、自分の魅力も高まって一石二鳥です。
勤めている会社が倒産してしまい、急に仕事がなくなったとします。
普通に次の就職先を見つければ一件落着ですが、これは普通の解決です。
失業を逆手に取ります。
失業手当や空いた時間を使ってスキルを身につけます。
得意と呼べるレベルまで向上させれば、以前より条件や待遇の良い会社に就職できるでしょう。
あるいは、前からやりたかった起業に思い切って着手するのも1つの手です。
昔からの夢を思わぬ形で実現できます。
ピンチをチャンスに変えるとは、こういうことです。
シンプルに解決で済ませるのではなく、そのピンチを逆手に取って生かすことが大切です。
どんなピンチも、必ず逆手に取って生かせます。
そのために知恵を絞り、アイデアを出し、実行に移すのです。