40代になれば、ジョークは控えたほうがいいです。
禁句にしてもいいでしょう。
ジョークを言うと、40代としての威厳を傷つける場合が多いからです。
つまらないジョークばかりを口にすると、古くささが目立ち、年齢以上に老けて見られます。
品格を落とし、職場の人からなめられ、仕事や人間関係に悪い影響を及ぼす可能性もあるのです。
もしジョークが思いついても、我慢して言わないようにするほうが、賢明です。
では、冗談は一切控えるべきかというと、そうではありません。
ジョークはいけませんが、ユーモアならOKです。
「ジョーク」と「ユーモア」は、意味が似ていますが、違います。
ジョークとは、単純で、つまらないしゃれのことです。
人の心を不快にさせたり、場を冷たくさせたりする力があります。
ユーモアとは、上品で、機知に富んだしゃれのことです。
人の心を和ませたり、場を温めたりする力があります。
同じ笑いとはいえ、ジョークとユーモアは、まったく別物なのです。
40代に必要なのは、ジョークではなく、ユーモアです。
たとえば、会話中、相手がたくさん本を読んでいる話題が出たとします。
「部屋が図書館ですね。今度、本を借りに行こうかな」と、うまく例えて表現すれば、面白おかしく聞こえます。
物知りの人がいるとします。
「歩く辞書ですね。頼りにしています」と言えば、笑ってもらえる上、相手の機嫌もよくなるでしょう。
場の空気を読んだ、知的な言い回しですね。
何かに例えたり表現を変えたりすれば、上品な笑いになります。
ジョークよりユーモアです。
ユーモアを、どんどん口にしていきましょう。
自分としても、頭を使ういい機会になります。
「さすが、発想力が違うな」と、頭の切れ味をアピールできるのです。