面白い人になるためには、ユーモアのセンスが欠かせません。
批判や悪口で笑いを取るのは、ユーモアではありません。
悪い冗談や下品な言葉も、ユーモアとは違います。
「下品でも悪口でも、笑わすことさえできればよい」と考えるのはよくありません。
ユーモアとは何か。
ユーモアとは、人を傷つけない、知的で上品なしゃれのことを言います。
ユーモアには、悪意や不快感がありません。
くすくす笑える要素がありつつ、人の心を和ませる力があります。
上手に例える力であり、言い換える力でもあります。
たとえば、大雨が降っている日があるとします。
「すごい雨ですね。バケツがひっくり返ったみたいですね」
うまく例えると、雨の様子がユニークに感じて、笑いに包まれるでしょう。
相手が元気で、テンションについていけないときがあるとします。
「テンションの温度差がありすぎて、風邪を引きそうだよ」
こんな一言をさらりと言えば、わははと笑ってしまうでしょう。
会話中、相手から嬉しい褒め言葉を言われたとします。
そんなとき、にこにこしながら「今日はいい日ですね」と言ってみます。
しゃれでもジョークでも何でもありませんが、どことなく笑いを誘う雰囲気が出るでしょう。
あなたはユーモアのセンスがどのくらいありますか。
自信を持って「自分にはユーモアのセンスがある」と言える人は少ないのではないでしょうか。
ユーモアのセンスは学校で学ばない科目の1つであるため、磨く場が少ないのが現状です。
ユーモアは、ジョークより難しい。
頭を使ったり、場の雰囲気を読んだり、知識を必要としたりします。
だからこそ、挑戦をする意味があります。
ほかの人と差をつけやすいところでもあります。
ユーモアは、生まれつきのセンスと思われがちですが、誤解です。
たしかにユーモアはセンスが影響しますが、センスはいくらでも磨いていけます。
さまざまな笑いのパターンに触れて、吸収していくことで、だんだんセンスを磨いていけます。
たゆまぬ努力さえすれば、もともとセンスのある人以上にセンスを高めることも可能です。
面白い人になるために、ユーモアのセンスを磨きましょう。
たとえば、テレビを見ていて、面白い一言を見つけたら、小まめにメモを取るといいでしょう。
後からメモを再確認して、使われ方を復習すれば、直感的にセンスを理解できるでしょう。
理解したセンスは、実際に日常で試していくことも大切です。
学びながら、経験と実践を繰り返していくことで、少しずつセンスを理解して、身につけていけます。