「やる気が出てから取りかかろう」
「もう少したってから取りかかろう」
「今見ているテレビ番組が終わってから取りかかろう」
ぐだぐだのろのろしていて、なかなか重い腰が上がりません。
重い腰を上げるのが遅いとき、無駄な時間が生まれています。
たしかにやる気や元気が出ないと、重い腰を上げるのにも時間がかかるもの。
腰に重りでもついているかのような感覚を覚えることがあるでしょう。
この「もたもたしている時間」が無駄です。
仕事をしているわけでも休んでいるわけでもない、実に中途半端な時間です。
あれこれ言い訳をすることで仕事の着手を先延ばしにしていて、これが無駄な時間になっているのです。
仕事の着手が遅くなるにつれて、仕事の完了も遅くなります。
無駄な時間をなくしたいなら、さっと仕事に取りかかることです。
「私はスロースターターだから」と思う人も、そう思い込んでいるだけです。
余計な先送りはしません。
やるべきことがあるなら、余計な言い訳をせず、さっと取りかかりましょう。
理想は「ゼロ秒の着手」です。
「やろう」と思った瞬間に取りかかるのがベストです。
日頃から意識を高め、重い腰をさっと上げる習慣を心がけましょう。
重い腰を上げるのが早ければ早いほど、時間の無駄がなくなります。
やる気や元気は、なくてもいいのです。
やる気や元気が出るまで待つ必要はありません。
やる気も元気も、実際に動き始めれば、自然と生まれるからです。
「作業興奮の原理」といって、手や体を動かし始めると、脳内にドーパミンが放出され、やる気や元気が出てくる仕組みがあります。
嘘だと思うなら試してみればわかります。
やる気や元気がなくても、ゆっくりでもいいのでとりあえず動いていれば、じわじわやる気や元気が出てきます。
気づくと、すっかり仕事の調子が出ているのです。