レストランでメニューを選ぶとき、注文を決めるのが遅い人がいます。
「これもおいしそうだな。おや、これもおいしそうだな。迷ってしまうな」
食欲をかき立てる料理がたくさんあると目移りしてしまい、決めるのに時間がかかりますね。
注文を決めるのに、5分も10分もかかることもあるでしょう。
この迷い時間を減らすことです。
迷うのは仕方ないように思えますが、意識をすれば減らせる時間です。
決めるのが遅いことには、理由があります。
失敗したくない気持ちが強く、一番食べたいものを選ぼうとしているのです。
確実に失敗を避け、一番食べたいものを選ぼうとすると、慎重にメニューをチェックしなければいけません。
まず掲載されているメニューすべてに目を通すことが必要です。
すべてに目を通すだけでも大変です。
メニューの数が多ければ多いほど、一通り見るのに時間がかかるうえ、比べるのも大変になります。
料理の味や食べているところをイメージして、どちらのほうが良いか検討します。
頭の中でトーナメント戦が繰り広げられ、決着がつくまでに時間がかかるのです。
メニューを開いてあれこれ迷うのは時間の無駄です。
メニューを開いて直感でぴんときたら、さっと決めましょう。
メニューを一通りチェックしません。
最初に「おいしそう!」「これが食べたい!」と思ったら、それで決定です。
ぱっとメニューを閉じ、以降のメニューは見ません。
自分の中で「最初にぴんときたものが正解」というルールにしておきます。
そうすれば注文のスピードが格段に速くなります。
あれこれ迷うことがなくなり、まさに一瞬で決められるのです。
後からもっとおいしそうな料理を見つけるかもしれませんが、それでもいいのです。
もっとおいしそうなものを見つけても気にしません。
気になって仕方ないなら「次回のお楽しみ」ということにしましょう。
またそのレストランに足を運ぶ理由になり、未来の楽しみを作ることにもなります。
これは決断力のトレーニングにもなります。
レストランの注文を通して、即断即決の力を鍛えておけば、仕事でも生かされます。