有名な美術絵画は、本やネットで見ることができます。
印象派の絵画であれば、わざわざ美術館に行かなくても、本やネットでビジュアルをチェックできます。
「本で見られるから、それで十分」
「ネットで確認すれば、無料で済むよね」
たしかに本やネットであれば、気が済むまでじっくり鑑賞を堪能できます。
本であれば、本代だけ済むので安上がりです。
有名絵画であれば、作品集の本が出版されているはずなので、ネットショップで気軽に購入できます。
ネットなら無料で閲覧できます。
自宅のパソコンや手持ちのスマホを使えば、簡単にチェックできるでしょう。
美術館に行くより手間暇がかかりません。
開館時間も閉館時間も関係なく、いつでも見たいときに見られます。
拡大して見ることができたり、人混みに悩まされることもなかったりなど、本やネットならではのメリットがあります。
美術館に実物を見に行くより、本やネットで十分と考える人もいるのではないでしょうか。
しかし、そうだとしても、本やネットで満足しないことです。
本は本にすぎず、ネットはネットにすぎません。
本物を見る目を養うためには、やはり実物を直接見る機会が必要不可欠です。
直接見ると、特別な感動があります。
絵の具の厚塗り、筆のタッチ、筆遣いの跡、重厚な質感、醸し出す雰囲気など、直接見て初めて感じるものがあります。
時代を経た古さも感じられるはずです。
それは美術館に足を運び、直接自分の目で実物を見ないとわかりません。
美術館で鑑賞することは「体験」にもなります。
五感を通して感じたことは記憶に深く刻まれ、一生忘れない思い出となります。
本物を直接鑑賞すると、自然と美意識が磨かれます。
定期的に美術館をチェックして、気になる展覧会があれば、ぜひ足を運んでみるといいでしょう。
美術館での鑑賞にはお金も手間暇もかかりますが、それだけの価値があるのです。