慎重な決断をするとき「どうしよう」と考える時間が必ず発生します。
決断が重要であるほど、いろいろと考えることが多くなり、慎重になります。
間違いのない決断をしようと思えば、考える時間や迷う時間が増えます。
その結果、決めるまでに時間がかかりやすくなるのです。
たしかに大きなことを決めるときには慎重になり、時間をかける必要があるでしょう。
この決断するまでの時間を、少しでも短くする方法があります。
決断に必要なことを、紙に書いてしまうのです。
たとえば、上司から海外への転勤の相談があったとします。
指示ではなく、相談です。
あくまで、最終的な決断は、本人に委ねられます。
来週から1年間、ベトナムにある支店で働いてほしいといわれ、明日の2時までに回答が欲しいと言われたとします。
海外勤務をすれば、収入が今の2倍になることを約束してくれます。
収入面のメリットもありますが、言葉や環境の変化などのデメリットもあります。
どうしようかと迷うでしょう。
頭の中だけで考えると、余計に思い悩み、決断に時間がかかります。
そういうときは、まず気になることを紙に書いてしまいます。
メリットとデメリットを、箇条書きで書くのです。
海外勤務のメリットとして「収入が2倍になる」「新しい文化や風土が学べる」などが挙げられます。
海外勤務のデメリットとして「言葉の壁」「母国の食事が食べにくくなる」「家族と会えない」などが挙げられます。
書けば、目に見えるようになります。
メリットとデメリットを考慮して、重大な決断を、よりスムーズに下すことができるようになるのです。