世の中には、実にさまざまなハウツー本があります。
仕事のハウツー本、人付き合いのハウツー本、恋愛のハウツー本、子育てのハウツー本、デザインのハウツー本などなど。
数を挙げれば切りがありません。
書店に行けば、さまざまなハウツー本が並んでいて、その種類に驚かされるでしょう。
そんなハウツー本に抵抗感を持つ人がいます。
「ハウツー本なんて役立つわけがない」
「ハウツー本なんて参考にしてたまるか」
「自分流でやりたいからハウツー本は必要ない」
「ハウツー本なんて買わなくても自分で何とかできる」
たしかにどの言い分ももっともらしく聞こえます。
人に頼るのが好きではない人がいるように、本に頼るのが好きではない人もいます。
お金を出せば手軽に買えるハウツー本にちょっとずるい印象があって、抵抗感を持つ人がいるものです。
強い信念があって、あえて避けているのならいいのです。
しかし、エゴやプライドが邪魔しているなら、一度考え直してみる価値はあるでしょう。
ハウツー本には、先人の知識や知恵がぎっしり詰まっています。
本来であれば、自分が苦労を経験して知るはずの知識や知恵が、ハウツー本を読めば手軽に学べます。
失敗によって得られる教訓を、ハウツー本を頼れば、いとも簡単に知ることができます。
これは、大きなショートカットです。
意地を張ってハウツー本を拒んでいると、貴重なチャンスを失うことになります。
頼れるものは頼ることです。
たとえそれがハウツー本であっても、頼っておくのが賢明です。
本来時間をかけて知ることができる方法を、ハウツー本を読むだけで簡単に習得できます。
本代はかかりますが、貴重なハウツーを知ることができるのですから安いものです。
これはずるいことでも何でもなく、正しい人生の選択です。
「自分流でやりたいからハウツー本は必要ない」という人もいるでしょう。
ここにも落とし穴があります。
「自分流で進めていることが、実は間違っている可能性がある」ということです。
たとえば、筋トレの場合、やり方を間違えると、かえって体を痛めることがあります。
恋愛も、相手のために良かれと思ってやったことが、逆に不快感を与え、嫌われてしまうこともあります。
いったん嫌われてしまうと、信頼回復に時間がかかります。
場合によっては関係修復が不可というケースもあり得る話です。
素晴らしい先人の知恵があるというのに、意地を張って拒むのはもったいないことです。
ハウツー本を読んでおけば、ショートカットができるだけでなく、失敗の防止にも役立ちます。
さっと目を通しておくだけでもかまいません。
ハウツーのすべてが役立つとは限りませんが、1つでも良いハウツーが見つかれば、御の字です。
頼れるものには頼りましょう。
素直にハウツー本を読んでおくほうが、スムーズな人生を送れます。