電話でお礼を伝えるときは、きちんと頭を下げましょう。
もちろん電話なので、こちらが頭を下げたところで相手には見えません。
ビデオ通話なら別ですが、音声のみの通話であれば視覚情報がないので、頭を下げながらお礼を言っても相手にはわかりません。
何度頭を下げても、どれだけ深く頭を下げても、相手に見えなければ無意味に思うかもしれません。
しかし、それは誤解です。
姿は見えなくても、きちんと相手に伝わります。
頭を下げながらお礼を伝えると、自然と声に力が入り、気持ちのこもった声になります。
気持ちのこもった声を聞いた相手は、頭を下げながらお礼を言っているあなたを自然とイメージするでしょう。
見えなくても、感情のこもった声を通してきちんと相手に伝わります。
音声のみの通話は、音声に対する集中力が高まるため、微妙な声の変化を聞き分け、相手をイメージする力も高まるのです。
これはお礼に限った話ではありません。
お願いや謝罪を述べるときも、頭を下げながら口にするのがいいでしょう。
気持ちのこもった声になり、物事がスムーズに運びます。
お願いであれば、快く了承してくれるでしょう。
少々大変なお願いであっても、聞き入れてもらえるかもしれません。
謝罪であれば、スムーズに許してもらえるでしょう。
電話越しであっても、深く頭を下げながら謝罪を述べれば、相手の怒りが静まるのも早くなるはずです。
電話越しにぺこぺこ頭を下げながら話をしている人を見かけることがあるのではないでしょうか。
それは無駄な行為ではなく、きちんと意味のある行為です。
見た目はぺこぺこした姿であっても、仕事はスムーズに運んでいるはずです。
気持ちのこもった声を通して、頭を下げているイメージが相手に伝わるのです。