「モチベーションが上がりません」と悩む人がいます。
理由は単純です。
それは好きなことではないからです。
「モチベーションを上げる」というのは、好きでないことをするときに必要な行為です。
好きでないことや嫌いなことは、興味が湧かず乗り気もしないため、モチベーションが湧きません。
なかなか重い腰が上がらず、動き始めるまでに時間がかかります。
嫌がる自分にむちを打ち、ハッパをかける必要があるため「モチベーションを上げる」という発想になります。
しかし、好きなことは違います。
好きなことをするとき、モチベーションを上げる必要はありません。
そもそも「モチベーションを上げる」という発想すら出てきません。
好きなゲームをするとき「モチベーションを上げよう」とは考えません。
好きなゲームであれば、モチベーションを上げなくても、さっと取り組めます。
すぐ集中力を発揮でき、気づいたら没頭しているはずです。
好きな趣味を楽しむときも「モチベーションを上げよう」とは考えません。
「好きな趣味をするためにモチベーションを上げる」という表現には違和感があります。
好きな趣味であれば、モチベーションを上げなくても、自然と体が動くでしょう。
いつの間にか夢中になっていて、何時間も時間が過ぎているでしょう。
好きなことであれば、わざわざモチベーションを上げる必要はありません。
自然とわくわくして、嫌でもやる気が出て、勝手に体が動きます。
好きなことであれば「モチベーションを上げる」という発想は出ないのです。
「モチベーションが上がりません」と悩む人への解決策は単純です。
やろうとしていることを好きになってください。
モチベーションが上がらなくて悩んでいるなら、対象を好きになればいいのです。
なかには嫌な仕事やつまらない仕事もあるかもしれません。
好きになるのは難しそうですが、それは思い込みです。
視点を変えてみると「嫌い」を「好き」に変えることは、意外と簡単にできてしまいます。
たとえば、嫌な仕事があるとします。
嫌いな仕事であっても、一から十まで嫌いなことばかりではないはずです。
1つや2つくらい楽しさや面白さを感じる点があるのではないでしょうか。
そこに着目すれば、嫌悪感が小さくなり、だんだん好きになっていけるでしょう。
つまらない仕事があるとします。
つまらない仕事であっても、学びや成長がゼロではないでしょう。
1つや2つくらい自分のためになることがあるはずです。
自己成長や自己実現につながっている意識を持てば、自然と前向きな気持ちが高まり、モチベーションも湧いてくるはずです。
何か1つでもいいので、仕事の中から心が躍ることを見つけ、好きになってください。
マイナス面ばかりを見るのではなく、プラス面に着目すれば、好きになれます。
「ものは考えよう」という言葉があるように、意識や考え方を変えれば、感じ方はいかようにも変わります。
好きになることさえできれば、モチベーションを上げるという発想はなくなるのです。