桜が咲く季節になると、みんな一斉に桜を見始めます。
一斉に咲くピンクの桜は、大変美しくて見応えが抜群です。
桜の周りに人が集まって、じっくり見て楽しんだり、カメラを向けて何枚も写真を撮ったりします。
「桜の名所」と呼ばれるところでは、一面にピンクの空間が広がって、うっとりするような絶景となります。
大勢の人でごった返し、多くのお花見が行われます。
昼間はもちろん、夜桜を楽しむ人もいます。
毎年桜の季節はお花見を楽しむのが恒例になっている人も多いことでしょう。
そんな桜も、散り終わると、さっと人がいなくなります。
あれほど賑わっていた人だかりが、魔法のようにさっと消えます。
桜の木のそばを歩くことはあっても、完全スルー。
みんなあれほどじっくり桜を見ていたのに、一転して見なくなります。
あれほど写真をたくさん撮っていたのに、誰も写真を撮らなくなります。
散った後の桜も、桜であることに変わりありません。
ぜひ散った後の桜にも目を向けてみてください。
みんなから見向きもされなくなっても、普段と変わらずそこに立っています。
散り終わった後の桜の木にも風情があります。
年に一度の大仕事を終え、ほっと一息ついていることでしょう。
また来年の開花に向けて準備を始めていることでしょう。
急に無視されるようになって、桜はちょっと寂しく感じているかもしれません。
散り終わった後の桜も、鑑賞を楽しみましょう。
満開のときの桜も美しいですが、散り終わった後の桜も美しい。
「目を向けてくれてありがとう」と、桜も喜んでくれるに違いありません。
散った後の桜も、魅力的なのです。