車の運転中、ぶつかりそうなときは、ブレーキを踏みます。
特に交差点では、車の行き交いが激しく、ぶつかりそうになることが多い。
こういうとき、アクセルを踏むのは大変危険です。
万一ぶつかれば、事故に至ります。
軽くこすっただけでも、打ちどころが悪ければ大変です。
ぶつかった相手が人であれば、命にかかわります。
一瞬の判断ミスが、一生の後悔につながる可能性もゼロではありません。
ぶつかりそうになった瞬間です。
アクセルを踏んで加速すれば、うまくすり抜けることができ、無事で済むこともあります。
「ぶつからなかったからよかった」と思うかもしれませんが、安心できません。
褒められることでもありません。
何事もなかったのは、運がよかっただけのことです。
運が悪ければ、トラブルにつながっていたことでしょう。
少しでもタイミングがずれていれば、事故に至っていた可能性があります。
ぶつかりそうなときアクセルを踏んでいると、トラブルを起こすのは時間の問題です。
ぶつかりそうになったとき、アクセルを踏むのではありません。
ブレーキを踏むのです。
いったん停止をして、相手に道を譲りましょう。
時間がなくて急いでいても、大きく深呼吸をして道を譲ります。
「お先にどうぞ」です。
道を譲ることは安全習慣です。
譲る習慣があれば、事故の発生率が激減します。
これは、車の運転では基本です。
おそらくあなたも普段から心がけていることでしょう。
ところが、車の運転では注意できていても、普段の人間関係となると忘れがちです。
ぶつかりそうなときのマナーは、車の運転に限ったことではありません。
人間関係でも同じです。
「やりすぎたかな」
「言いすぎたかな」
「ちょっと度がすぎたかな」
ひやりとする瞬間があるでしょう。
一触即発の場面では、ぴりぴりした雰囲気が漂うものです。
「このままいくと大変なことになる。トラブルが目前に迫っている」
車の運転を思い出してください。
危険を感じたときは、ひとまずブレーキを踏みましょう。
頭で考えるのは後です。
もたもた考えているうちに、ぶつかってしまいます。
まずブレーキを踏んで、いったん停止します。
そして相手に道を譲りましょう。
時間がなくて急いでいても、ここが正念場です。
心に余裕がなくてむかむかしていても、立ち止まってください。
大きく息を吸って余裕を作り、冷静を取り戻すことです。
そして、相手に道を譲りましょう。
譲るマナーがきちんと実行できれば、人生のトラブルは激減します。
ぶつかりそうになったときは、ひとまず謝るようにしましょう。
「失礼しました」
「すみませんでした」
「申し訳ございません」
一言の謝罪でいいのです。
「自分は何も悪くない」と思うかもしれませんが、心を大きく持つことです。
自分が悪くなくても「ごめんなさい」と謝っておくほうが無難です。
ひとまず謝っておくことで、トラブルのリスクを下げることができます。
相手がむっとしていても、静まるのが早くなります。
これが余裕です。
ひやりとしたときは、自分に非がなくても、ひとまず謝っておくほうがスマートです。
譲る習慣は、トラブルを減らす習慣です。