最後に大切なことをもう1つ付け加えさせてください。
それが「組み合わせ」という習慣です。
これまで挙げた習慣は、どれも大切なことばかりです。
どれが一番というわけでもなく、どれも幸せへと結びつく習慣です。
どれか1つだけを身につければいいわけではなく、すべてを身につけられることが理想です。
幸せな人は、意識的であれ無意識的であろうと、ここまで挙げてきた習慣を当たり前のように身につけています。
初めからすべて身につけることは難しいですから、1つを身につけ、組み合わせて、また1つ身につけると重ねていくことです。
一つ一つの習慣も、組み合わせていくことでよりバランスを取ることができ、より強力な習慣となります。
組み合わせたほうが、当然ですが効果は倍増します。
たとえば「シンプル」という習慣を例に挙げましょう。
人生を上手に生きている人には「シンプル」という習慣が身についています。
シンプルに考え、シンプルに行動する。
こうした難しく考えない習慣があるためストレスも小さく、余ったエネルギーを行動力へ回せます。
「シンプル」という習慣を持つことで、複雑に考えることがなくなり、普段から頭の中は軽くなります。
複雑に考えると、逆にややこしくなることを知っているため「シンプル」を習慣にしているのです。
しかし「シンプル」だけでなく、ほかの習慣も一緒に身につけ、組み合わせることがポイントです。
では、ここで「シンプル」にもう1つ「バランス」という習慣を組み合わせてみましょう。
「バランス」も幸せに関しては欠かせない習慣です。
何事も偏りは危険であり、常にバランスは必要不可欠になります。
やじろべえが安定して立っていられるのは、左右のバランスが均等にとられているからであり、偏っていると転んでしまいます。
「シンプル」+「バランス」の効力が発揮されるのは、毎日の食事のときです。
食事を作るときには手の込んだ食事がよいわけではなく、シンプルに作るほうが手軽に始められます。
しかし、シンプルでも栄養の偏りが大きいと、健康にも悪影響を及ぼします。
シンプルな食事でありながら、栄養バランスのよい食事をするほうが、さらに理想的なのです。
すると簡単に作れるシンプルでバランスの取れた食事を作れます。
簡単に作ることができますから、長期にわたって続けられ、栄養バランスもよければこの上なしです。
1つの習慣ばかりに執着することではなく、できるかぎりたくさんの習慣を身につけておくほうがいいのです。
何か1つに執着して偏ってしまっては、幸せから遠ざかってしまいます。
習慣というのは「1つだけ」身につければいいというものではありません。
できるかぎり、たくさんの習慣を身につけ、組み合わせることでどんどんと習慣の効力が高まります。
より強力な習慣にしていくためには、できるかぎりたくさんの小さな習慣を集め、組み合わせていくのです。
すべてをあなたの体にまで染み込ませるほど当たり前に実行できるようになることが重要なのです。