「みんな」という言葉であなたを誘ってくる人はいませんか。
「みんなやっていますよ」
「みんな持っていますよ」
「みんな使っていますよ」
「みんな」という言葉が登場すると、ちょっと心が動かされます。
みんながやっていることを自分だけやっていないと「おかしいかな」「不自然かな」「遅れているかな」と思ってしまいます。
自分だけ取り残されているような感覚を覚えるでしょう。
仲間外れになりたくないと思うのが人間です。
和や協調性を大事にする人であればあるほど「みんな」という言葉に敏感です。
「みんながやっている、持っている、使っている」と言われると、疑うことなく信じそうになります。
素性のわからないものであっても「みんながやっているなら安全なものに違いない」と思いやすい。
仲間に入りたい気持ちも後押しして「それなら自分も……」となるところではないではないでしょうか。
しかし「みんな」という言葉に惑わされてはいけません。
営業でよく使われるキーワードですが、十分注意してください。
これは一種の群集心理です。
人には群集心理があります。
人は社会的集団を形成する生き物であり、みんなと同じ行動を取りたくなります。
みんながやっているからといって、必要とも安全安心とも限りません。
「みんな」という言葉を使った誘い文句ほど危ないものはありません。
ほいほい安易に乗せられると、余計な買い物をすることになり、どんどんお金が消えていくことになります。
この群集心理を悪用するのが詐欺師です。
「みんなやっていますよ、持っていますよ、使っていますよ」と語りかけ、消費者に揺さぶりをかけてきます。
必要ないものを必要そうに思わせたり、高い商品を安く錯覚させたりします。
気づくと、不要な高額商品を買わされていることになっているのです。
「みんな」という言葉に惑わされないように注意してください。
「みんな」という言葉を強調して誘う人がいれば、その人から距離を置いて、一度冷静になることが大切です。
「みんな」という言葉が登場したら、注意フラグを立てておくのが賢明です。
一発アウトではありませんが、少なくとも要注意です。
「みんな」という言葉が疑わしいなら「データはありますか」「裏付ける証拠はありますか」と聞いてみることです。
そこで相手が言葉に詰まったら、NGです。
和や協調性を大事にする人であればあるほど「みんな」という言葉に惑わされがちであるため、注意してください。