仕事で苦情を受ける担当になり、クレームの電話を受けることがあるでしょう。
誰にとっても嫌な仕事ですが、誰がやらなければいけない仕事でもあります。
クレーム対応が好きな人はいません。
できればやりたくないものですが、自分が担当になり、慣れない仕事にあたふたすることもあるはずです。
電話を受けた瞬間から、相手が怒っていることもしばしば。
厳しいお叱りの言葉を受けることになり、気が滅入ってしまうものです。
あまりに怒っていて、まともな会話が成立しないときもあるはずです。
「なぜ私がこんなに怒られないといけないの?」と不満に思いつつも、仕事なので逃げるわけにもいきません。
ぐっと耐えながら会社の代表として謝ります。
社会の理不尽を感じることもあるはずです。
そんなクレーム対応ですが、スムーズな対処のコツがあります。
「余計な言い訳をせず、3倍大げさに謝罪すること」です。
まず余計な言い訳をしないことが重要です。
変に言い返したり、言い訳をしたり、揚げ足を取ったりしません。
特に注意したいフレーズは「ですから」「先ほども申し上げたように」です。
うっかり口にすると、相手の怒りを静めるどころか、火に油を注ぐことになります。
「ですから」「先ほども申し上げたように」は「こんなこともわからないの? 頭が悪いですね」と言っているのと同じです。
相手の怒りを増長させるフレーズのため、禁句にしておくのが賢明です。
余計に相手を怒らせることになりかねないので、ひたすら謝罪に徹しましょう。
クレーム対応に限らず、日常会話でも控えておくのが無難です。
謝罪するときにもポイントがあります。
「3倍大げさ」を心がけてください。
たっぷり感情を込めた声で「誠に申し訳ございません!」と伝えます。
対面であれば、眉を八の字にして、申し訳なさそうな表情をしっかり見せます。
深々と頭を下げたり、コメツキバッタのように何度も頭を下げたりします。
しつこい印象が出るくらい、徹底的に頭を下げるのです。
3倍大げさに謝れば、しっかり謝っている感じがよく伝わって、相手の怒りがスムーズに収まります。
謝罪しながら、相手の言い分をたっぷり聞くことに徹します。
たっぷり怒りを発散させると、相手は満足します。
それだけでクレーム対応が終了することも少なくありません。
変な意地やプライドは邪魔になるだけですから、さっさと捨ててしまいましょう。
余計な言い訳はせず、3倍大げさに謝罪することを忠実に実行すれば、クレーム対応の負担は驚くほど軽くなります。
クレームの電話がかかってきても、もう恐れることはないのです。