不機嫌になっているにもかかわらず、なかなか認めようとしない人がいます。
「機嫌が悪いの? 怒っているの?」と聞かれたとき、とっさに否定していませんか。
不機嫌にもかかわらず「不機嫌じゃないよ!」と。
図星にもかかわらず、素直に認めようとしません。
しかめ面をしながら「不機嫌ではない」と言われても、すぐ嘘だとわかります。
表情でばればれです。
図星だと思われるのが嫌なので、反射的に認めたくない心理が働いたせいかもしれません。
「不機嫌な自分はかっこ悪い」「不機嫌な自分を認めたくない」と強がっているのかもしれません。
たしかに、不機嫌なときは情緒が不安定なので、素直になりにくいところでしょう。
弱い自分を認めたくない心理もわかります。
しかし、ここが注意したいポイントです。
不機嫌な自分を認めないと、なかなか不機嫌が直りません。
現実から目をそらすことになるからです。
現実から目をそらしているかぎり、なかなか改善に向かいません。
不機嫌であることを認めないと、対処することもありません。
対処をしないから、不機嫌が長引いたり悪化したりするのです。
不機嫌にもかかわらず「不機嫌ではない」と強がるのはよくありません。
心の中でギャップが生まれ、ストレスになり、さらなる不機嫌を引き起こします。
不機嫌を認めないから、なかなか不機嫌が直らないのです。
人は感情を持った生き物です。
感情を持った生き物ですから、たまには機嫌が悪いときがあって当然です。
不機嫌のときは、素直に認めましょう。
機嫌が悪いときは「自分は今、機嫌が悪くなっている」と思うだけでいいのです。
人から「機嫌が悪いの?」と聞かれたときも、素直に答えましょう。
「ごめんね。ちょっと今、機嫌がよくないんだ」
余計なことは言わず、正直に答えます。
強がって否定しないことです。
強がって否定していると、頭が固くなって頑固になります。
素直になれば、現実の自分を受け入れます。
素直に不機嫌な自分を認めることで、吐き出した感が生まれ、心の中もすっきりします。
現実の自分を受け入れるから、必要な対処を打てます。
結果として、早く機嫌が直るのです。
「そうだよね。不機嫌だから、何とかしよう」
前向きな考え方ができるようになり、次のステップに進めるのです。