ご機嫌になりたいなら、まず心がけたい基本があります。
ご機嫌になることではありません。
不機嫌になることを避けることです。
つまり「機嫌を良くするより悪くしない」ということです。
「気持ちを上げるより下げない」と言い換えてもいいでしょう。
不機嫌になるとは、いわば感情の落とし穴に落ちること。
いったん落とし穴に落ちて気分を害してしまうと、なかなか厄介です。
気持ちが回復するまでに時間や労力が必要になるため、苦労することになります。
たとえご機嫌な状態であっても、1つでも不機嫌なことがあれば、すべて台無しです。
一瞬で地獄に突き落とされます。
そのため順番としては、ご機嫌になることより、まず不機嫌を避けることから始めたほうが、感情が安定するため賢明と言えます。
自分の生活を振り返って、不機嫌になるのはどんなときか見つけ出してください。
「たまたま」「成り行き次第」とはいえ、完全に不規則というわけではないはずです。
じっくり生活を振り返ってみると、ある特定のパターンのとき、不機嫌になっているのではないでしょうか。
嫌なことがあったときとは限りません。
悪いことではないものの「何だか嫌な気持ちになる」「自然とストレスを感じる」という状況もあるでしょう。
「こういうとき不機嫌になる」あるいは「こんな状況のとき不機嫌になりやすい」というパターンがあるでしょう。
自分の感情の変化に注意を向けると、自分が不機嫌になるパターンを見つけやすくなります。
不機嫌になるパターンが見つかれば、意識的に避けていきましょう。
物事から逃げているように感じるかもしれませんが、消極的な姿勢ではありません。
不機嫌を避けることは、あくまで自分の感情を守るための、積極的なアクションです。
不機嫌になることを避けることができれば、ご機嫌になる条件を半分クリアしたも同然です。
不機嫌になることを避ければ、ひとまず気分が安定します。
ひとまず気分が安定することで、ご機嫌になる最低条件が整うのです。