逃げ癖がある人は、やる気や元気に任せて行動する傾向があります。
「やる気があるときは行動するが、ないときは行動しない」
「元気なときは取りかかるが、元気がないときは取りかからない」
たしかにやる気や元気があるときのほうが、仕事がスムーズに進むでしょう。
心身の調子がよければ、普段より大きなパワーを発揮できるでしょう。
仕事に集中しやすくなり、質の高い成果を発揮できるに違いありません。
しかし、ここに改善点があります。
やる気や元気に任せた取り組み方はよくありません。
やる気や元気に任せていると、やる気や元気に振り回された仕事の仕方になってしまいます。
仕事の進め方が不安定になり、質は下がってスピードも遅くなります。
「やる気や元気がないときは仕事をしない」ということになり、逃げ癖になってしまうのです。
「やる気がないから」「元気がないから」という言い訳をしている自分に気づいてください。
正当な言い訳に聞こえますが、実は浅はかな言い訳です。
うまい言い訳を並べて、嫌なことから逃げているにすぎないのです。
考え方を変えましょう。
「やる気がないから仕事をしない」ではありません。
「やる気がなくても仕事をする」です。
「元気がないから仕事をしない」ではありません。
「元気がなくても仕事をする」です。
やる気や元気がなくても、取りかかる癖をつけましょう。
けがや病気で体が動かないなら別ですが、健康であれば、体は動くはずです。
気分の問題で、必要な仕事から逃げないことです。
やる気や元気がないなら、やる気や元気がなくてもできる仕事をすればいいだけです。
仕事の進み方も遅くなるかもしれませんが、それでもかまいません。
遅くても、取りかかりさえすれば、仕事が進みます。
やる気や元気は、後から出てきます。
最初は消極的な気持ちであっても、後から積極的な気持ちになります。
仕事をしていると刺激や変化に触れることができ、だんだん心が熱くなります。
気づけば、絶好調になっているでしょう。
結局のところ「癖」です。
「やる気や元気がないから行動しない癖」があるなら「やる気や元気がなくても行動する癖」に変えましょう。
癖ですから、最初はぎこちなく感じるかもしれませんが「そういうものだ」と慣れてくれば、当たり前になってきます。
やる気や元気の不足を言い訳にしないことです。
「最初からやる気や元気があればラッキー」と思うくらいでちょうどいい。
気分や調子にかかわらず、とにかく仕事をする癖をつけることです。
淡々と取りかかり、黙々とこなしましょう。
やる気や元気がなくても取りかかる癖をつければ、逃げ癖が直るのは時間の問題です。