世間では、ときどき厳しい言葉が聞かれます。
「楽な道を選んではいけない」
「傷つかない道を選んではいけない」
「苦しいとき・つらいときこそ、困難な道を選ぼう」
もちろん余裕があるときなら、あえて厳しい道を選ぶのもいいでしょう。
厳しい道は、リスクはあるものの、成長できるチャンスがあります。
ストレスは多いですが、刺激的で、よいトレーニングになります。
自分を鍛え上げるために、あえて厳しい道を選ぶという考え方も一理あります。
しかし、すでにぎりぎりの状態で厳しい道を選ぶのは大変です。
体調が悪いときに、ストレスの多い道を選ぶのは無理があります。
自分がぎりぎりのときにストレスの多い道を選べば、ますます体調が悪化するでしょう。
わざわざ自分から地獄の中に飛び込んでいくようなもの。
さらに精神が消耗して、心が疲弊します。
限界に達して壊れてしまうと、回復するのに時間がかかります。
だからとはいえ、何もしないでいるのもよくありません。
立ち止まれば、何も変化が起きず、成長も進展もゼロ。
じっとしている時間が長くなると、堕落と衰退が始まります。
では、どうするか。
苦しいときには、楽な道を選びましょう。
苦しいときには、楽な道を選んでもかまいません。
レベルが低くて、生易しくて甘い選択肢に思えますが、すでに苦しいなら仕方ありません。
楽な道なら、苦しいときでも何とか歩いていけるでしょう。
ペースは少し遅いかもしれませんが、無理をしない程度で歩けばいいのです。
追いつかれても追い抜かれても、気にしない。
無理をせず、自分の体調に合わせて、こつこつ歩いていきましょう。
さて、人生では、つらいときもあります。
つらいときに、どんな道を選ぶか。
つらいときには、傷つかない道を選んでもいい。
つらいときにわざわざ傷つく道を歩くのは、大変です。
途中で挫折するかもしれません。
周りに迷惑をかけるかもしれません。
仕事の完成も中途半端になるかもしれません。
ただでさえつらいのに、ストレスの多い道を選ぶのは、非現実的です。
自分に許可を与えてください。
苦しいときには、堂々と楽な道を選びましょう。
つらいときには、堂々と傷つかない道を選びましょう。
甘えているのではありません。
逃げているのでもありません。
賢明な選択をしているのです。
楽な道でも傷つかない道でも、少なくとも前進ができます。
自分の状態に合わせた道を選んだほうが、スムーズに人生を歩めるのです。