「○○しかない」という口癖に心当たりはありませんか。
「3つしかない」
「10パーセントしかない」
「半分しかない」
たしかに数量が少ないのは事実なのでしょう。
数量が少ないと、可能性が低く感じます。
挑戦しても頑張っても、無駄な苦労に思えてきます。
しかし「○○しかない」という表現が正しいとしても、安易な使い方には要注意です。
やる気と元気を奪う口癖だからです。
「○○しかない」という口癖は「ダメに決まっている」「諦めたほうがいい」など、否定のニュアンスに聞こえます。
可能性が低くて、暗い気持ちになります。
わずかしかないことが強調され、不安感や絶望感が出てきます。
本人に悪気はなくても、自然と心に悪影響を与えます。
「○○しかない」という口癖があると、どんどんネガティブ思考がエスカレートします。
やる気と元気を奪っていくのです。
「○○しかない」という口癖は、必要な場合を除き、できるだけ禁句にしておくのがいいでしょう。
「○○しかない」と言いたくなったら、別の口癖がおすすめです。
「○○もある」です。
「3つしかない」と言いたくなったら「3つもある」と言い換えます。
「10パーセントしかない」と言いたくなったら「10パーセントもある」と言い換えます。
「半分しかない」と言いたくなったら「半分もある」と言い換えます。
慣れないうちは「○○しかない」と言いそうになるかもしませんが、ぐっと我慢です。
喉のところまで出かかっても、ぐっとこらえて「○○もある」と言い換えてください。
「○○もある」という言葉は、肯定のニュアンスがあるので、希望的な考え方ができるようになります。
自然と心に火がつき、前向きな気持ちになります。
たとえ可能性がわずかであっても、闇の中から光を感じて、行動意欲が湧いてくるでしょう。
言葉遣いは油断できません。
言葉遣いは、思考に影響を与えるポイントの1つ。
言葉の癖は、思考の癖にもつながります。
できるだけ前向きな口癖を身につけ、ポジティブ思考を身につけましょう。
たとえ絶望的な状況でも「○○もある」と言えば、前向きになります。
意地でも「○○しかない」と言い切りましょう。
前向きになるから、気力が湧いて行動力も出てきます。
「○○もある」という口癖は、やる気と元気を生み出すのです。