人生では「これ以上頑張れない」と思う瞬間があります。
たとえば、過酷な労働環境です。
毎日夜遅くまで残業で、睡眠不足が当たり前。
休日出勤も多くて、なかなか有給休暇を取らせてもらえない。
会社から奴隷のような扱いを受けている。
仕事量が大変で残業が多いと、ストレスも多くなります。
睡眠不足では、疲労とストレスの蓄積も深刻になります。
肉体にも精神にも限界があります。
自分の限界を感じると、頑張りたくても頑張れません。
「これ以上頑張れない」と思ったら、どうするか。
逃げるのです。
逃げる勇気を持ってください。
「これ以上頑張れない」と思ったら逃げてもいい。
現実逃避ではありません。
賢明な選択です。
逃げるのは、最悪を回避するための手段。
逃げるのは悪いことに思えますが、本当に限界を感じているなら、逃げることは必要です。
「責任があるから最後まで頑張りたい」と思う人もいるでしょう。
「周りに迷惑がかかるから逃げられない」という人もいるでしょう。
もちろん使命感・責任感は素晴らしいですが、緊急事態では例外です。
職務を全うするのは、あくまで健康が前提です。
責任を背負いすぎたせいで健康を崩してはいけません。
過剰な責任感は、かえって毒になります。
「これ以上頑張れない」と思うのは緊急事態です。
体は悲鳴を上げ、心は泣いています。
もし理由もなく、急に涙が流れることがあるなら、体が限界に達しているサインです。
見た目は正常に見えても、実際は崩壊の一歩手前です。
限界に達しているにもかかわらず、無理に頑張り続けていると、心身を壊すのは時間の問題です。
不謹慎な話ですが、放置していると、過労死に発展する可能性もゼロではありません。
ロールプレーイングゲームでは「逃げる」という選択肢があるように、人生でも「逃げる」という選択肢があります。
これ以上頑張れないなら、逃げるのが正解です。
無理に頑張って心身を壊すくらいなら、恥をかいてもいいので、潔く逃げるのがベターです。
まだ理性と自制心がぎりぎり残っている今だからこそ、決断すべきです。
理性と自制心すらなくなってしまえば、もはや普通の思考すらできなくなります。
生活や収入が不安定になったり、周りに迷惑をかけたりするかもしれません。
悪印象や低評価につながるかもしれませんが、不名誉なんて気にしないこと。
緊急事態では、自分を第一に考えることが最重要です。
「これ以上頑張れない」と思ったら、逃げてもいい。
中国、春秋時代の軍事思想家、孫子の戦術をまとめた『孫子の兵法』には「三十六計逃げるにしかず」という言葉があります。
「方策はいろいろあるが、とりあえず今は逃げるのが最善だ」という教えです。
逃げることも、新しい人生を切り開く選択肢です。