愛着を処分しなければいけないとき、抵抗感に悩みます。
手元に残しておきたい気持ちがある一方、大掃除や引っ越しなど、事情があって処分しなければいけないときもあるでしょう。
愛着のあるものを処分するのはつらい。
愛着があればあるほど、処分するのが心苦しい。
大事に育てたペットを見捨てるかのように感じて、心が痛むはずです。
自分がひどい人間であるかのような錯覚を覚える人もいるでしょう。
もし愛着のあるものを処分しなければいけないなら、心がけたい作法があります。
きれいな状態にしてから処分しましょう。
処分前に、洗ったり掃除したり整えたりしてきれいにしてからお別れをします。
たとえば、愛着のあるタオルなら、きれいに洗ってから処分します。
愛着のある机なら、ほこりや汚れを取ってから処分します。
愛着のある人形なら、身だしなみを整えてから処分します。
「どうせ捨てるのだから、きれいにしても意味がない」
そう思うかもしれませんが、誤解です。
きれいにするのは、お別れ前にできる、最後の愛情表現。
出会いの場面も大切ですが、別れの場面も大切です。
別れの場面こそ、今までお世話になったことに対する感謝と敬意を表したい。
きれいにすることで「今までお世話になりました。本当にありがとう」という気持ちを込めることができます。
命が宿っているわけではありませんが、命が宿っているかのような接し方をすることが大切です。
経年劣化が進んでいると、きれいにしたくても限界がありますが、できるだけきれいな状態にしておきましょう。
そうすれば、それも快く旅立っていけるでしょう。
処分するときの心の抵抗感を小さくできます。