日常が豊かになるチャンスは、どこにあるのか。
それは、日常の決まり文句にあります。
私たちは1日のうち何度か、決まり文句を言っています。
決まり文句の種類は、挨拶・相槌・社交辞令など、さまざまです。
「おはようございます」
「お疲れさまです」
「よろしくお願いします」
「失礼しました」
「なるほど」
「そうですね」
「感謝します」
「ありがとうございます」
どの一言も、1日のうち何度か口にしているでしょう。
決まり文句は、コミュニケーションをスムーズにする働きがあります。
もちろん平凡に使うのもいいですが、面白みがありません。
シンプルですが、会話の広がりに乏しい。
決まり文句だけになると、会話が決まり文句だけで終わります。
もちろん普通に決まり文句を言うのも悪くないですが、ここに工夫の余地があります。
日常を豊かにしたいなら、決まり文句に一言を付け加えましょう。
付け加える一言は何でもいいですが、ネガティブよりポジティブな言葉のほうがいいでしょう。
できるだけ明るくて響きのいい言葉のほうが、相手の心を動かせます。
「おはようございます。今日はいい天気ですね」
「お疲れさまです。体調はいかがですか」
「よろしくお願いします。期待しています」
「失礼しました。今後は注意します」
「なるほど。わかりやすいです」
「そうですね。私も同感です」
「感謝します。本当に助かりました」
「ありがとうございます。○○さんがいてくれてよかったです」
一言付け加えるだけで、決まり文句の印象がずいぶんよくなります。
平凡な挨拶が、印象的な挨拶に変わります。
簡素な相槌が、丁寧な相槌に変わります。
うわべの社交辞令が、心のこもった社交辞令に変わります。
一言を付け加えることで、会話も広がりやすくなるでしょう。
たった一言であっても、相手はどきっとするでしょう。
好意や興味関心をアピールできるので、相手の心を動かせます。
会話量が増えることで、コミュニケーションが豊かになり、親しくなるきっかけにもなります。
「どんな一言を付け加えようかな」と考えることも楽しんでください。
あなたの一言によって相手がにこっとする様子を思い浮かべると、楽しむ気持ちも倍増します。
付け加える一言のバリエーションが豊かになると、ますます人と接するのが楽しくなります。
長い言葉は必要ありません。
たった一言付け加えるだけでいい。
決まり文句に一言付け加えるだけで、日常が豊かになるのです。