会話中に第三者の褒め言葉が登場することがあります。
たとえば、あなたの友人が、別の友人を褒める場面があるでしょう。
「彼は、頭の回転が速いよね」
「彼女は、いつもおしゃれだよね」
「あの人は、話し上手だよね」
会話中に第三者の褒め言葉が登場すれば、ぜひ本人に伝えてあげましょう。
「○○さんがあなたのことを、こう褒めていたよ」
本人に悪口を伝えるのはよくありませんが、褒め言葉ならどんどん伝えてOKです。
間接的に伝える褒め言葉は、直接伝える以上に相手を喜ばせる効果があります。
「自分には無関係」
「自分にメリットがない」
「いちいち伝えるのが面倒」
そう思うかもしれませんが、もう少し心を大きくしてみませんか。
せっかく人を喜ばせる機会があるのですから、ぜひチャンスを生かしましょう。
間接的に褒められると「本音の言葉」とわかるので、よりいっそう喜ばせることができるでしょう。
人には「第三者の評価を信じやすい」という心理があります。
これを心理学では「ウィンザー効果」と言います。
名前の由来は、ミステリー小説『伯爵夫人はスパイ』で登場する、ウィンザー伯爵にあります。
ウィンザー伯爵が「第三者の褒め言葉が、どんなときにも一番効果がある」というセリフがあり、この名前がつきました。
いわば「遠回りのコミュニケーション」と呼んでもいいでしょう。
あなたは、人の仲を深める仲介役になれます。
もし異性同士なら、恋のキューピッドになれるかもしれません。
褒め言葉は、伝えるためにあります。
第三者の褒め言葉は、聞いて終わりにするのではなく、ぜひ本人に伝えてあげてください。
本人によい知らせを伝えることができれば、相手を喜ばせることができるでしょう。
たまたま相手が落ち込んでいるときなら、元気づけることができます。
それだけで、あなたはよい行いをしたことになります。