捨てる力を身につけると、部屋がどんどんシンプルになります。
そうすると必然的に部屋のスペースが広くなり、見た目にもとても余裕が出てきます。
見た目に余裕があると住む人の精神的な状態にもよい影響を与え、ゆったり落ち着けるようになります。
シンプルな部屋は、ストレスの少ない部屋と言えるのです。
またそれ以外にも捨てることの効用は、捜す時間が節約できるということです。
あなたは部屋に物を置くときに、無意識に「これはここに置いた」という情報を頭の中にインプットしています。
そのおかげで捜すときには「あれはここに置いてある」というようにすぐ思い出せ、捜すときには苦労をしないのです。
しかし、人間の頭は全部を完全に記憶できるわけではありません。
部屋の中に物が整理整頓できていない状態で散らばっていると、どこに何が置かれているのか本人でさえもわからなくなります。
たくさん物が置かれている部屋なら、どこに何を置いているのかがわからなくなるときがあります。
捜すときもそれだけ時間がかかってしまうのです。
しかし、逆に物が少ないと、置いている物が少ないのでどこに何を置いているのかがすぐわかります。
覚えることが少ないと、思い出すときもラクチンです。
気にすることが少なくて済むというのも1つの豊かさです。
捨てることで豊かさを手に入れるというのは、意外なことと思うでしょう。
物を手に入れることで豊かさを感じがちですが、もたないことで豊かさを感じるという逆の発想もあるのです。