知らない土地に旅行をするときには、何かと不安が付きまといます。
いくらホテルを予約していても、自分の部屋で使っているタオルやドライヤー、シャンプーやリンスを持っていきたがります。
「とりあえず……」と思って、スーツケースに入れます。
これが、旅行のフットワークを重くさせる原因の1つです。
日常で使っている身の回り品のほとんどは、旅先で購入できます。
タオル・シャンプー・リンスに至っては、ホテルの部屋に置いています。
現地ですでに用意されているものを、わざわざ持って出かける必要はありません。
わざわざ余計な荷物を持っていくようなもの。
行きでスーツケースがパンパンになるくらい持っていく人に限って、帰りのお土産を入れるスペースがなくて困ります。
現地でお土産を持って帰るためにも、行きはできるかぎり身軽にしておくのが賢明です。
旅行慣れしている人ほど、これらの事実をきちんと把握しています。
旅慣れている人ほど、行きの荷物はほとんどないくらい軽いものです。
私の父は仕事柄、いつもいろいろな地域へ出張します。
しかし、遠くに行くときでさえ、身軽に出かけていきます。
手にするスーツケースは小さく、服くらいしか入れていません。
「現地で手に入るものをわざわざ持っていく必要はない」といい、極力荷物を減らして出かけていくのです。
これが旅慣れている人のスタイルです。
現地で重い荷物を引きずって疲れてしまうくらいなら、荷物を極端に減らしていったほうが現地での行動も生き生きできるのです。