シンプルな生活をするときには、できるだけ部屋にある物を少なくするように心がけましょう。
物が少ないというだけで掃除する時間が節約でき、整理整頓や片付けるという手間からも開放されます。
シンプルということは、1つの美徳なのです。
美徳であるシンプルさを手に入れるためには、まず「借りること」を前提にした生活スタイルに改めることです。
レンタルを基本にして生活していけば、部屋の物はほとんど必要ないことがわかります。
必ず、部屋はすっきりするはずです。
たとえば、テレビで放送される映画は、ビデオレンタル屋に行けばたいてい置いています。
それをわざわざ録画して個人が持っていては、部屋のスペースをとられます。
見たいときに、借りればいいだけです。
キャンプセット、スキーセット、着物、つり道具など、必要になるタイミングは、1年に数回です。
時には、年に1回すら使わない物もあります。
そうした物を、見栄を張って個人がわざわざ所有することはないのです。
「借りること」「レンタルすること」を前提に生活していれば、必要になったそのときだけ借りればいいだけのことなのです。
たいてい部屋の中にある物は、考えようによっては、借りるほうが便利です。
個人が購入するには高額ですが、使う回数は極端に少ないのです。
私がアパートで暮らしていたころ、必要な物があったときは隣に住んでいる人にその都度借りるようにしていました。
電話帳を持っていなかったので、必要になったときに借りに行っていました。
いざというときに必要な物は、たいてい誰かが持っています。
生活するときには、たくさん物を持っておくより、ご近所さんと仲良くなっておくほうが、はるかに大切です。
いざというときに助けてもらえ、必要な物を必要なときに借りることができます。
その分、自分の部屋には余分な物を置く必要がなくなるのです。