「いつか使うかもしれない」
「今は使わないけど、とりあえず取っておこう」
あなたの生活の中には、きっとこんな物がたくさんあるのではないですか。
今は使うことも機会もなくてまったく必要もないけれど、もしかしたらいつか使うかもしれないという物です。
こうした「いつか使うかもしれない物」も、あなたがごみと気づいていないごみの1つです。
「いつか使うときが来るかもしれない」ということは、実際には一生来ないということも考えられます。
そんな「いつ使うかわからない物」をずっと部屋の中にため込んでいると、あなたの部屋は倉庫になります。
自分の部屋は生活をするところであって、倉庫ではないのです。
いらない物ほどいつもは使わない物です。
だからとはいえ完全に不必要というわけでもなく、これほど捨てにくい物もありません。
捨てられないからとため込んでいると、部屋の中が「いつか使うかもしれない物」だらけになり、自分の部屋なのに倉庫になります。
ゆっくりたまっていくだけに気づきにくく、これも危ない状態です。
たとえば、本です。
本は1回読んでしまえばもう二度と読むことはありません。
「もしかしたらいつか読むかもしれないから取っておこう」
こう思って本棚にはたくさんの本がどんどん増えます。
私は、日頃から本を読む習慣があります。
昔は本棚を買って、読んだ本から「いつかまた読むかもしれない」と思い、本棚に並べていました。
しかし、不思議なことに本棚に並べられている本をもう一度手に取り、読み直すということは全然ありませんでした。
そのうえ、日頃から本を読んでいるものですから、いつしか本棚は入りきらないほどパンパンになってしまいました。
そこでまた新しい本棚を買って、読んだ本から「いつかまた読むかもしれない」と思い本棚に並べ続けていきます。
しかし、やはりもう一度読むことはありません。
これが何度も何度も繰り返され、最後には私の部屋は図書館のような状態になっていました。
友人が「何か面白い本ない?」とレンタルしに来るありさまです。
私の部屋は、もはや図書館というわけです。
「いつか読むかもしれない本たち」のおかげで、自分の部屋が本の倉庫状態になっていました。
これは当時私が22歳だったころの話です。
こんな経験を通じて「いつか使うかもしれない物はいらない物だな」と痛感しました。
「このままでは私の部屋は、本で埋まってしまう」
そう危険を感じ、私はある日、本棚にあった500冊ほどの本を突然すべて捨てることを決意しました。
一度に500冊捨てる経験もなかなかありません。
しかし、部屋の中はすっきりし、本の倉庫になっていた部屋が本来のあるべき「私の部屋」に戻った瞬間です。
これは本だけに限らず、あらゆることに通じる話です。
あなたの部屋の中にもありませんか「いつか使うかもしれない物」。
それは一生使うことはありません。
万が一にも必要になったときがくれば、そのときにまた買えばいい。
買うのが高ければ、レンタルをする方法もあります。
いつ使うかもわからない物を部屋に置いていると、無駄な物にスペースをとられます。
自分の部屋にするためにも「いつか使うかもしれない物」で倉庫部屋にしてはいけないのです。