執筆者:水口貴博

物を持たない30のシンプル生活

  • ごみを捨てると、
    生活が向上する。
物を持たない30のシンプル生活

ごみを捨てると、生活が向上する。

生活のごみは、たまればたまるほど、あなたの生活を鈍くさせてしまいます。
ごみを出すことは、人間でいう排便に当たります。
毎日口から入ってくるものがあるのに、出すべきものを出さないと、体の中にたまる一方です。

本人がごみだと気づいていないごみがある。

ごみを出すことを、単純な話だと思っていませんか。
実は、結構奥の深い話です。
私たちの生活の中でいらなくなったものは、ごみ箱に捨てますよね。

「誰かにあげることができないか」と、考えてみる。

困ったことに「きれいな姿をしたごみ」が生活の中にはたくさんあります。
きれいな姿をしているだけにごみだと気づきにくく、いらないと気づいても「もったいない」気持ちから捨てられずにいます。
1年間一度も着なかったきれいな服がその代表で、たしかになかなか捨てにくいことでしょう。

「いつか使うかもしれない物」に限って、一生使うことはない。

「いつか使うかもしれない」
「今は使わないけど、とりあえず取っておこう」
あなたの生活の中には、きっとこんな物がたくさんあるのではないですか。

ほとんどの物はレンタルできる。
個人があえて持つ必要はない。

あなたの部屋を「いつか必要になるかもしれない物」で倉庫にしないためにもいらない物はどんどん捨てることが必要です。
いつか必要になるかもしれない物は、普段はまったく不要です。
捨てたところで、急に生活に支障が出るということもありません。

ブランドばかりをたくさん持とうとするのは、自信のなさの表れ。

自信のない人は、とにかくたくさんの物を持って、心の隙間を埋めようとします。
たとえば、部屋にたくさんの高級ブランド品や高級化粧品があるとします。
優れた高級ブランドは、品質がしっかりして長持ちします。

物に囲まれすぎてしまうと、人間ではなくなってしまう。

たしかに物が少ない時代なら、物をたくさん持つことに豊かさを感じました。
特に戦時中や戦後などは、その日に食べるものを手に入れることに必死になっていた時代です。
物が何もない時代には、どうすれば豊かになれるのかということが課題でした。

一番の物だけを持てばいい。

今は、何でも手に入る時代です。
物をたくさん持つ豊かさより、物を持たない豊かさのほうが重要です。
1つも持たないわけではありません。

一番の物だけは、複数持つことが許される。

物を少なく持つ。
それでいてもつ物に関しては自分にとって一番の物。
これが物を少なく持つことでの豊かさです。

整理整頓の基本は、机の上から。

整理整頓ができる人は、必ず机の上が片付いています。
日常の中で一番よく触れる机の上こそ、整理整頓の習慣や能力が発揮される場所です。
あなたの机の上はどうでしょうか。

「使うか使わないか」を基準に考えよう。

「捨てるか捨てないか」は「使うか使わないか」で決めましょう。
普段から使っているものは、必要な物です。
捨てる必要はありません。

友人が持っている物を、わざわざ持つ必要はない。

友人が持っている物を、あなたがわざわざ持つ必要はありません。
必要になったときには、借りればいいだけです。
「友人が持っているから自分も持たなくてはいけない」と思い、見栄を張って持ってしまうのはお金の無駄遣いです。

100パーセントの収納が、100点の収納ではない。

収納は、いっぱいに詰め込んでは赤信号です。
いっぱいに詰め込んでいると取り出すときが大変になり、戻すときも大変になります。
いずれおっくうになり、片付けるのが面倒になります。

手紙や年賀状は、捨ててもいい。

意外に気づかれていないごみの1つに年賀状や手紙があります。
年賀状や手紙は、受け取ったその瞬間からもう必要がなくなります。
つまり、いらなくなります。

捨てるときの心の痛みは、勉強代だと考えよう。

捨てるときには、心の痛みを伴います。
特にまだ使える物を捨てるときには、誰もがこう思うでしょう。
「もったいないな」

中途半端な物は、出番も中途半端。

物を買うときには一番いい物を買うか、一番安い物を買うかのどちらかです。
お金の余裕がないときは、やはりとにかく安い物を選びます。
しかし、お金に余裕があるなら、必ず一番いい物を選ぶことです。

物を捨てないと、集中ができない。

たくさん物があると、どこに集中すべきかわからなくなります。
たくさんの漫画が散らばっていたり、雑誌や洋服が散らばっていたりなんて、とんでもありません。
「これ、片付けなきゃ」

1つが捨てられなくても、まとめてなら捨てることができる。

私は以前に500冊もの本を一気に捨てた経験があります。
物に対する執着が強かったころは、たかだか1冊の本を捨てることにも大きな勇気が必要でした。
しかし、本を取っておいてももう一度読み返すことはなく、部屋のスペースを取っている邪魔者になっていることに気づきました。

記念品は、心にしまう。
わざわざ部屋に残さない。

人生には記念になるような行事がいくつかあります。
始業式、卒業式、成人式、入社式、結婚式、子どもが生まれたときといった、大きな節目です。
こうした行事では記念品のような小物を何かとよくもらいますが、日常に役立つことはありません。

ごみ捨てをしないと、ごみが部屋の住人になってしまう。

部屋の中のごみを捨てないと、最後にはどうなるのでしょうか。
最後には部屋の住人が、ごみそのものになります。
もともと自分の部屋であった場所も、ごみが多くなり部屋中に散らばりすぎてくると、もはや自分の部屋ではありません。

自分らしい部屋にするなら、模様替えや装飾よりごみ捨て。

部屋がごみたちであふれかえると、もはや自分の部屋ではなくなります。
必要のない物が部屋にたくさんあるということは、倉庫になってしまっていると同じことなのです。
「自分らしい部屋」という特集や記事をよく見かけます。

他人に捨ててもらうと、捨てられる。

自分が捨てようとすると、なかなか捨てられないものです。
特に思い出が詰まった物であればあるほど、捨てにくい。
持っていた本人であるだけに思い入れがあり、必要ないとわかっていても、気持ちが残っているために捨てられないのです。

自分が必要だと思い込んでいるだけ。
なくなっても困らない。

あなたの部屋の中にはごみであるにもかかわらず、ごみとして見えないものがたくさんあります。
まず「必要ない物」や「いらない物」は、ごみとしては当然です。
しかし、写真やビデオなどといった思い出の詰まったものも、実はごみの1つなのです。

「借りること」を前提に生活すれば、必ず部屋はすっきりする。

シンプルな生活をするときには、できるだけ部屋にある物を少なくするように心がけましょう。
物が少ないというだけで掃除する時間が節約でき、整理整頓や片付けるという手間からも開放されます。
シンプルということは、1つの美徳なのです。

旅先で買えるものを、わざわざ持たない。

知らない土地に旅行をするときには、何かと不安が付きまといます。
いくらホテルを予約していても、自分の部屋で使っているタオルやドライヤー、シャンプーやリンスを持っていきたがります。
「とりあえず……」と思って、スーツケースに入れます。

使わないのにもらうことは、ごみをもらっているということ。

「うちで、キッチン用品があまっているんだけど、いりますか」
「使わないかもしれないけど、とりあえずもらっておくね。ありがとう」
ご近所付き合いや友人との付き合いをしていると、時にこんなやりとりがあるものです。

貧乏性は、病気と言ってもいい。

貧乏であることは、悪いことではありません。
ただし、貧乏性は、よくないことです。
貧乏性が身についていると、もらう癖がついてしまいます。

新しい物を買ったら、古い物は捨てよう。

新しい物を1つ手に入れたら、古い物を1つ捨ててしまうことを習慣にしておきましょう。
部屋の中に新しく仕入れる物があれば、代わりに何かを出すことです。
人間でいう新陳代謝です。

捨てる力を身につけると、置く場所と捜す時間を節約できる。

捨てる力を身につけると、部屋がどんどんシンプルになります。
そうすると必然的に部屋のスペースが広くなり、見た目にもとても余裕が出てきます。
見た目に余裕があると住む人の精神的な状態にもよい影響を与え、ゆったり落ち着けるようになります。

最後に残った物が、本当に必要な物。

「いらない物」
「使わない物」
「いつか使うかもしれない物」

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