私は以前に500冊もの本を一気に捨てた経験があります。
物に対する執着が強かったころは、たかだか1冊の本を捨てることにも大きな勇気が必要でした。
しかし、本を取っておいてももう一度読み返すことはなく、部屋のスペースを取っている邪魔者になっていることに気づきました。
部屋をきれいにしたいことと、ごみになってしまっていた本を何とかしたい気持ちがあり、思い切って捨てることにしました。
まず始めにほしいと言う人には事前にプレゼントをして、それでも残った本たちとの最後のお別れを心に決めました。
初めは、少しずつ捨てようと思っていました。
一気に捨てるのは何だか気が重く、少しずつのほうがいいかと思っていたのです。
しかし、面白いことに10冊くらいまとめて捨ててしまうと「ついでに」という気持ちが湧いてきます。
「たかだか10冊捨てるのにこれだけ心が痛むのに、これを何度も繰り返すのはつらいな」
そう思い、痛い経験は1回にまとめてしまおうと考え、500冊の本をまとめてごみ場へ持っていってしまっていました。
本人である私が、驚きです。
捨てるとなると、捨てる前は大変ですが、捨てている最中は、意外にあっさり行動できてしまいます。
1つだけ捨てようとすると大変ですが、まとめて捨ててしまおうとするとあっさりできるのです。