私は約束で待ち合わせるときには、常に本を持ち歩くようにしています。
さすがに大きな本は重いのですが、小さな文庫本なら小さなカバンにも入ります。
たいてい約束で待ち合わせするときには時間前には行くようにし、待ち時間の間にはその本を読むようにしているわけです。
本を持ってくるというのは、実はこの「待ち時間」を有効に使うためです。
待ち側に立つことを前提に考えれば、遅れそうなときのタイムプレッシャーを受けずに済みます。
常に「待ち側」に回ることを前提とすれば「待っている時間にどうするか」を考えることができます。
待つことが前提なので待つことは当然だし、待っている時間に暇つぶしができるための本を用意します。
初めから「もしものとき」を前提に動いているため、長い間、待たされることに腹を立てることもないのです。
腹を立てるのは、何もしないで待つだけ待たせてキャンセルされたときです。
「なぜ、もっと早くに言ってくれなかったの」
「これほど待っていたのに」
「こんなに待たせないで」
人間は意味もなく長い時間を待つことに、いらいらしてしまうのです。
いつも「待ち時間対策」のために、本を持つとこれであっさり解決です。
待っている間に何もしないのは時間がもったいないため、避けることにしましょう。
いつも本を持ち歩いていれば、待ち時間も恐れることはなくなります。
待ち時間に自分磨きができ、人生を有効活用できるのです。
上手に時間をつぶす準備が常にできていれば、待つことは苦にならないのです。