深層心理学には面白い実験があります。
自分の性格を知ることにも応用できるなかなか鋭い実験です。
>ある女性に、美人で頭がいい人の話をしました。
>するとその女性は、大変に妬みをした結果が出ました。
>でもその反面、同じその女性に優秀な音楽家の話をしても、妬まない結果になってしまいました。
>またある音楽学生に、優秀な音楽家の話をすると妬みました。
>その一方、美人で頭のいい女性の話をしても、妬むということはありませんでした。
これは自分の深層心理で「自分は何に対して興味を持ち、どんな欲を抱いているか」ということがわかる心理テストです。
あなたが妬みを抱いていることは、それだけ自分が欲を持っているということです。
あなたが女性なら、美しくかわいい女の子がテレビに映ると「いいなあ。羨ましい」と自然に妬むのではないでしょうか。
それはそれだけあなたが美しくかわいくなることに興味があるということです。
それが「こうでありたい」という欲がある証拠でもあるのです。
妬みは、裏を返せばそれに興味があり欲が強いということなのです。
欲が強いほどそれに比例して妬みも大きくなり、トラブルの原因になります。
人間ですから「かっこよくなりたい」とか「美しくなりたい」というのは普遍的な欲です。
突然今からその欲をなくしましょうとはいえ、難しい注文というものです。
現実にはあり得ないことですが、人間の欲が一切なくなったとしたら、間違いなく喧嘩をしない究極を得たということです。
あらゆることに対して、嫉妬、いらいら、怒りが、なくなるということです。
しかし、私たちは人間です。
すべての欲をなくそうといっても現実の世界では難しいことです。
きれいな服も着たいし、好きな人と付き合いたいと思うものです。
ただそうした欲が強すぎないことがポイントなのです。
欲が強いほど、妬みを生み出します。
それらの感情が人として醜い性格につながり、トラブルを増やしてしまうのです。
欲はもってもかまいません。
ただし強すぎないことが条件です。
強すぎてしまっては幸せや満足感を得るどころか、不幸になってしまう結果となるのです。