喧嘩をよくする人には、こんな口癖が目立ちます。
「正しい、間違っている」
「よい、悪い」
「かっこいい、かっこ悪い」
「価値がある、価値がない」
「勝つ、負ける」
「強い、弱い」
このように「見栄」や「プライド」が関係した言葉たちです。
自分の評価を上げようとする言葉たちは、自分こそ自意識過剰になって気持ちいいかもしれません。
しかし、それに反する言葉が飛んでくると烈火のごとく怒ります。
見栄やプライドを持った人は、侮辱されるのがなにより恥ずかしく耐えられず、そのため喧嘩もしやすい。
どこの球団が一番強いとか、どの宗教が一番正しいとか、誰の意見が最もよいのか、どのブランドに最も価値があるのか。
こうした会話はそれこそ喧嘩を始めましょうと言っているようなものなのです。
こうした「見栄」や「プライド」に関する言葉が喧嘩になりやすい言葉なら、その逆の言葉は喧嘩になりにくい言葉です。
「見栄」も「プライド」もなく受け入れようとする言葉は、人とぶつかることがありません。
すべてを受け入れるからには、ぶつかることなんて考えられないからです。
「見栄」「プライド」もないすべてを受け入れるという言葉は次の言葉となります。
「なるほど」
「そうだね」
この言葉はすべての答え、意見に対して受け入れようとする姿勢が感じられる言葉です。
自分の意見が一番正しいのではなく「この考えも正しい、あの考えも正しい」と物事をありのまま受け入れようとしている言葉です。
これらの言葉が口癖になっている人には喧嘩をすることがありません。
口癖になっているだけに、無意識的に相手の意見を飲み込んでしまうことができているのです。
対立が喧嘩なら、共存共栄が平和ということです。
そのためには、対立しない言葉遣いも大切です。