相手から提案をされたとき、どう答えるか。
ここに、楽しい人とそうでない人の差が現れます。
楽しくない人は、相手の提案に否定して答えることがあります。
「変だよ」
「違うよ」
「反対です」
「あり得ない」
「間違いです」
「同意できない」
もちろん賛成できない提案なら、正直に否定で答えるのが基本です。
提案に賛成できないときは、否定した答えをして当然です。
別に悪いことではありません。
もしくは、中途半端な答え方をする人もいるでしょう。
「どうかな」
「何とも言えない」
「悪くないね」
「まあまあだね」
「ぼちぼちだね」
肯定もしていないが、否定もしていない答え方です。
とげはありませんが、やんわりとした断り方でよく使われる表現です。
どれももっともらしい答え方ですが、注意が必要です。
せっかくの提案を否定で答えると、そこで会話が中断します。
相手はきっと勇気を出して提案してくれたはずです。
せっかくの提案を否定してしまうと、相手をがっかりさせてしまうでしょう。
遠回しに「あなたの提案は価値がない」と言われている気がするでしょう。
テンションも下がってしまい、楽しい会話も楽しめなくなってしまうのです。
そこで、心がけたいのは、まず肯定から入る話し方です。
提案は「いいね」と肯定することから始めましょう。
提案の内容にかかわらず、まず「いいね」と答えるだけでいいのです。
「いいね」と肯定すれば、後の話も続くので、会話が盛り上がりやすくなります。
100パーセントの賛成でなくてもいいのです。
1パーセントでも賛成できる点があれば「いいね」と答えることができるはずです。
話に同意すれば、相手は嬉しくなり、話がスムーズに進みます。
提案には、まず「いいね」という肯定から入るようにするだけで、楽しい会話が実現しやすくなります。
ひねりを加えて、ポジティブな感情を含んだ答え方もOKです。
「いいね」と答えた後「嬉しい!」「やった!」「わあい!」と言えば、ますます盛り上がりやすくなります。
「何でも肯定すると、話がこじれるではないか」
そう思う人もいるでしょう。
もちろん愚直にすべての提案を肯定するわけではありません。
どうしても賛成できないことは、いったん肯定した後に否定しましょう。
たとえば「いいね」と答えた後「でも○○だよね」と答えると、ネガティブな印象も和らぎます。
いきなり否定するか。
肯定してから否定するか。
ささいな順番の違いですが、話の流れも与える印象も大きく変わります。