前に話した話題を出したときのことです。
「そんな話をしたかな」
「はっきり覚えていないな」
「まったく覚えていない」
相手から残念な返事が返ってきて、がっかりした経験はありませんか。
前に話したことを忘れられていると「真剣に聞いていなかったのだな」と思います。
もちろんすべての話を覚えるのは難しいでしょう。
仕方ない状況であることは理解できますが、少なくとも嬉しい気持ちはしないはずです。
「意外と話を聞き流しているのだな」
「今、話している会話も忘れられそう」
「実は話を聞いているふりをしているだけなのかな」
不安や心配が増えて、楽しく話がしにくくなるでしょう。
前に話したことを忘れる人は、気づかないうちに、相手をがっかりさせていることがあります。
「前にも言ったよ」
「何度も同じことを言わせないで」
「きちんと話を聞いていなかったでしょう」
こうした一言を普段からよく言われている人は要注意。
話をぼうっと聞いているだけになっている可能性があります。
話を発展させるか繰り返すかは、前に言った話を覚えているかどうかで決まります。
楽しく話をするためには、前に話した会話をきちんと覚えておくことが大切です。
前の続きがきちんとできたほうが、話が弾みます。
前に話した内容を覚えているから、その話の続きを話すことができ、話を発展させていけます。
前に話したことをきちんと覚えていてくれると、真剣に話を聞いてくれたことがわかります。
相手は嬉しくなって、もっと話したくなります。
もちろんすべて話を覚える必要はありません。
固有名詞や生年月日など、すべて正確に覚えるのはよほど記憶力のある人でないかぎり不可能です。
すべて話を覚える必要はなく、話の概要やポイントだけで十分です。
「自分はもともと記憶力が低い」と思う人でも、諦めないでください。
たしかに記憶力が関係するポイントですが、実は簡単なコツで記憶力を上げることが可能です。
話を覚えるコツは、興味を持って相手の話を聞くことに尽きます。
気になるアイドルの名前を簡単に覚えられるのは、興味関心があるから。
好きなアイドルの生年月日を自然と覚えてしまうのも、興味関心があるからです。
興味関心は、記憶力を高める要素。
「なぜだろう」「もっと知りたい」「なるほど」と思いながら話を聞けば、集中しやすくなります。
知りたい気持ちに集中すると、自然と記憶力も高まります。
興味関心を持つと、頭の回転がよくなるため、話も記憶に残りやすくなるのです。