ユーモアとは何か。
ユーモアとは、思わずほほ笑むような、上品で機知に富んだしゃれのことを言います。
たとえば、コーヒーショップで使える無料チケットがあるとします。
店員さんに「このチケットは、いくらまで使えますか」と聞いたとします。
「いくらでも使えますよ」と言われたら「それならお店ごと買ってしまおうかな」と言えば、笑いが生まれるでしょう。
極端に大げさな表現をすることで、面白い雰囲気に包まれます。
職場に博識な同僚がいるとします。
何でも物事を幅広く知っている様子を「歩く辞書ですね」と表現すると、くすっと笑ってしまうでしょう。
ユニークな例え方をすることで、印象的になり、面白おかしくなります。
相手が赤い服に、赤いマフラーをしていたとします。
「真っ赤ですね。燃えているみたいですよ。心も体も熱くなりそうですね」と言えば、うふふと笑ってしまうでしょう。
楽しい人には、ユーモアのセンスがあります。
くすっと笑えるような話をして、相手を楽しませることが上手です。
ユーモアのセンスがあると、上手に笑わせたり面白がらせたりできるので、楽しい人になれます。
暗い雰囲気でも、ちょっとしたユーモアで、明るい雰囲気に変えることが可能です。
話の流れで自然と笑いが生まれることもありますが、積極的にユーモアを言ったほうが、笑いも笑顔も生まれやすくなります。
面白いネタを話す場合、少し話が長くなる場合もありますが、ユーモアは一瞬です。
ほんのわずかな会話でも、うまく表現を工夫すれば、大笑いをもたらすこともできるのです。
「自分にはユーモアがない」
「ユーモアのセンスには自信がない」
そう思う人も多いのではないでしょうか。
無理もありません。
ユーモアのセンスは、後天的な要素だからです。
筋力・視力・聴力などとは違い、人は誰でも、ユーモアのセンスがゼロの状態から生まれます。
最初から身についている人はなく、生まれた後の知識や経験を通して身につけていく力です。
そのため、努力も挑戦もしないでユーモアのセンスを身につけるのは難しいでしょう。
ユーモアのセンスを身につけるには、日々の努力と挑戦が大切です。
たとえば、舞台やテレビで活躍する芸人や司会者を参考にしてみるといいでしょう。
「面白い」「楽しい」と思う言い方や話し方を、見よう見まねで真似てみます。
もちろん時にはユーモアに失敗することもありますが、それも経験の1つです。
ユーモアのセンスは、挑戦と失敗を繰り返しながら身につけていけます。
また、身近にいる面白い人を参考にしてみるのも悪くありません。
もちろん人によって個性や雰囲気も違いますが、自分なりにユーモアのセンスを身につけていくのもよい方法です。
学んだユーモアのセンスは、知識だけで終わらせず、実際の会話で試していくことが大切です。
「知っている」と「身につけている」は違います。
知っていても、うまく通用するかはわかりません。
どんどん実践を通して試していくことで、身につけていけます。
ユーモアのセンスは後天的要素ですが、努力さえすれば、短期間で身につけられます。
すべてはあなたの努力次第。
本格的な努力をすれば、ユーモアの達人になることも夢ではありません。