会話では、ときどきつまらない会話になることがあります。
当たり前の話。
誰でも知っている話。
専門的で難しい話。
興味のない分野の話。
虚栄に満ちた自慢話。
こうした話が出てくると、普通は退屈で仕方ないでしょう。
相手に悪気があるとは限りません。
相手にとっては楽しく面白いネタのつもりでも、自分にとっては退屈で仕方ないときもあるでしょう。
興味関心のない話では、気の利いた返事も相槌も難しい。
もちろんつまらないと感じるのはいいのです。
強引に楽しいと感じるのは無理があるでしょう。
つまらないと感じることは仕方ない。
つまらない話を「つまらない」と感じるのは誰でも共通です。
しかし、つまらないと感じるのはいいですが、つまらない顔をするのはよくありません。
露骨に退屈な表情を見せると、相手に不安や不快感を与えてしまいます。
明らかに会話を楽しんでいないことが伝わると、相手をがっかりさせるでしょう。
相手は話を続けにくくなり、一気に会話の雰囲気が悪くなります。
たとえあくびが出そうでも、ぐっと我慢したほうがいい。
我慢しにくい場面もありますが、できるだけ我慢するのが得策です。
つまらない話でも、できるだけ楽しそうな顔をしましょう。
心の中では「つまらない」と感じていても、にこにこしながら話を聞きましょう。
軽くほほ笑みながら、話の調子に合わせて相槌を打ちます。
楽しくなくても、楽しそうなふりをする。
ため息をつくなら、態度に出すのではなく、心の中ですることです。
にこにこしながら楽しそうに話を聞けば、テンションを下げることもなく、雰囲気を悪くさせることもありません。
相手は、話を最後まで話しきることができ、満足できます。
不思議なことにつまらない話でも、にこにこしていると、楽しく感じてくることがあります。
「これは楽しい話だ」と思いながら聞くと、ポジティブのスイッチが入るため、次第に楽しく感じてくることがあります。
「少しは役立つ情報かもしれない」という期待を持ってみるのもいいでしょう。
わずかでも役立つかもしれないと思えば、話に興味が湧きやすくなるので、楽しく話を聞きやすくなります。
最初は思い込みでも、前向きな気持ちを意識しているうちに、だんだん気持ちが変わってくるのです。
どうしてもにこにこができないなら、せめて普通の表情だけでもしておきたい。
ポジティブな表情ではありませんが、つまらない顔をするよりはベターです。