賢くなるために注意したいのは、感情です。
嫌な出来事があると、ネガティブな感情が発生して、いらいらするでしょう。
嬉しいことがあると、ポジティブな感情が発生して、うきうきしたりするでしょう。
人は感情を伴った生き物です。
感情を持つのは仕方ありませんが、ここが注意点です。
感情が伴うと、正しい思考も判断の妨げになります。
怒り・悲しみ・いら立ちなどのネガティブな感情があると、冷静な思考を妨げます。
たとえ楽しい・嬉しいといったポジティブな感情でさえ、冷静な思考を妨げます。
理性を失い、感情で動くようになると、野生の猿と同じになります。
どんなに賢い人でも、感情的になると、思考と判断を誤るリスクがあります。
往々にして感情が伴った思考と判断は、程度が浅くなりやすい。
感情的になった思考と判断は、先入観にとらわれた物の見方になってしまい、まともな結果にならないことが大半です。
意欲や熱意を高めるなら感情も大切ですが、思考力を高めるなら感情には要注意です。
感情は、思考と判断の大敵。
情動で行動すると、後悔を増やすことが多いのです。
思考力を高めるために大切にしたいのは「理性」です。
理性とは、本能や感情に支配されず、道理に基づいて思考し判断する能力です。
思考や判断をする際は、理性を大切にしましょう。
快・不快や好き・嫌いといった感情は抜きにして、落ち着いて考えたうえで冷静に判断します。
理性を大切にした思考と判断は、自然と賢い状態になります。
知識・知恵・経験が限られていても、理性を大事にすると、賢い思考と判断を実現しやすくなります。
もし感情的になっているなら、しばらく興奮が落ち着くまで一定の時間を設けるといいでしょう。
時間を置くと、興奮が静まり、理性を取り戻しやすくなります。
常に理性を大事にするだけで、賢さが一段階向上します。
素早く理性を取り戻すなら、リラックスする時間を作るのが効果的です。
難しく考える必要はなく、気楽に行えることがいいでしょう。
たとえば、散歩・入浴・ヨガ・瞑想です。
どれも体力や技術は必要ないので、気楽に行えます。
自分にとって気持ちが落ち着くことをすれば、スムーズに興奮が静まって、理性を取り戻せます。