賢くなるためには、まず知識が必要です。
考えるにも判断するにも、知識がなければ始まりません。
知識が豊富であればあるほど、考える材料が増え、思考の幅が広がります。
視野や価値観が広くなったり鋭い考え方ができるようになったりして、思考力が向上します。
実際のところ、賢い人の大半は博識です。
賢くなるためには、まず知識の吸収から始まるのは事実です。
高学歴の人に賢い人が多いのも、そのためです。
では、知識がすべてかというと、そうではありません。
知識はあくまで最低条件にすぎません。
もちろん知識は、多いほうが有利ですが、少なければ悪いともかぎりません。
賢くなるためには、知識よりもっと大切なことがあります。
それこそ「知識を操る力」なのです。
賢い人は、知識を組み合わせたり構造化させたりする力が優れています。
問題解決のために、必要な知識をうまく活用して、ベストな解決策を考え出します。
知らない知識があったとしても、知識を操る力があれば、すでに知っている知識を生かして補完できるようになります。
その結果、知識が知恵に変わり、知識以上の価値をもたらします。
知っている知識を目的に応じて操る力こそ、本当の賢さです。
知識が豊富になるだけで満足してはいけません。
大切なのは、知識より、知識を操る力です。
知識を操る力が本当に優れているなら、知識は必要最低限で十分です。
賢くなりたいなら、知識を操る力の向上を徹底しましょう。
賢い人とは、知識が豊富な人ではなく、知識を操る力が優れている人のことをいうのです。