賢くなろうとするとき、陥りやすい失敗があります。
「偉そうな態度になりやすい」という失敗です。
賢い人になるためには、知識や知恵を身につける必要があります。
多くの経験を積んだり、積極的に行動したりすることも欠かせません。
もちろん知識・知恵・積極性を身につけることは大切ですが、一方で、だんだん周りが愚鈍に見えてくることがあります。
自分が知的になればなるほど、だんだん優越感が生まれてくる。
「自分は周りよりレベルの高い人間だ」という慢心が生まれ始める。
その結果、だんだん偉そうな態度になることがあります。
相手の無知を鼻で笑う。
相手のミスに、わざとらしいため息をつく。
話をしながら、相手を見下すような半笑いの表情を浮かべる。
「これくらい常識だよ」と小ばかにする。
「そんなことも知らないの?」と相手を見下す。
こうした態度は悪印象です。
相手を見下すような言動を見せると、賢い人ではなく、偉そうな人になってしまいます。
相手より自分のほうが賢いのが事実であっても、偉そうな態度はよくありません。
いくら賢い人でも「偉そう」が加わると、一転して悪印象に変わります。
「あの人は賢いかもしれないけど、ちょっとね」と、こそこそ陰で悪く言われるでしょう。
どれだけ賢さが評価されても、嫌われては意味がないのです。
賢くなるのはいいですが、偉そうにならないよう注意してください。
もともと見栄を張りたがる性格の人は、特に注意が必要です。
承認欲求や自己顕示欲が強いと、無意識のうちに不快な態度になることがあります。
心がけたいのは、謙虚な姿勢です。
いつも控えめにして、腰を低くしておくことが大切です。
実際は偉そうにしたい気持ちがあっても、我慢するのが大人の対応です。
相手がどんな気持ちになるかを考えれば、おのずと控えめな態度がベストだと理解できるでしょう。
ノーベル賞の受賞者を思い出してください。
本当に賢い人たちは、偉そうな態度はなく、徹底的に謙虚です。
賢いにもかかわらず謙虚な姿勢があると、ますます好印象につながります。
賢くなればなるほど、謙虚を心がけるようにしましょう。
賢いにもかかわらず謙虚な姿勢だと、ますます賢い雰囲気が出るようになります。
「あの人は賢いのに謙虚だね」と言われるようになると、好印象だけでなく、愛されるようにもなります。