持つことが得ることだと思っている人が多いようです。
バッグを持ち、友人を持ち、自分の家を所有することで、豊かになっていくと思っています。
たしかに所有することで得られる豊かさもあります。
しかし、現実には、捨てることで得られる豊かさもあるということに気づくことが大切です。
たとえば、たくさんバッグを持っていても、すべてを手に持ち、街を歩くわけではありません。
せいぜいお気に入りのバッグを2、3個持っていれば、後のバッグは押し入れの奥で眠っています。
そんな必要のないバッグは、決まっていつまで経っても出番はありません。
単なるごみなのです。
そうした使いもしない物は、思い切って捨ててしまえばいいのです。
押し入れの中がすっきりし、余裕を得ることができます。
押し入れの中にスペースができると、また新たに物を購入する余裕ができます。
また友人にも同じことが当てはまります。
友人を作りすぎていませんか。
関係維持だけに、時間とお金を使いすぎていませんか。
友人がたくさんいすぎると、次への出会いのステップが鈍くなります。
両手に友人がいっぱいの状態で、新しい出会いを受け入れる余裕がどこにあるのでしょうか。
ただ無理やり付き合っているような友人関係は、この際すっきり関係を断ち切ってみることも手の1つです。
「絶交」ではなく「距離を置く」という意味です。
友人が減れば、時間や気持ちに余裕ができ、新しい出会いを受け入れる準備を整えることができます。
新しい出会いとはいえ、受け入れる余裕があっての話です。
友人関係の維持に丸1日かかってしまうことは、すでにレッドカードの状態なのです。