空気を読みすぎていませんか。
「空気を読む」とは、その場の雰囲気から状況を察することをいいます。
人と接するときの雰囲気は、固定ではなく、変化しています。
ぴりぴりした雰囲気、落ち着きのある雰囲気、スピード感のある雰囲気。
そのときどきの雰囲気に応じて、ふさわしい言動も変わります。
円滑な人付き合いには、空気を読む能力が欠かせません。
空気を読むと、適切な振る舞いに生かせます。
自分がすべきこと・すべきでないことはもちろん、相手のしてほしいこと・してほしくないことの区別もしやすくなります。
人付き合いが上手な人ほど、空気を読むのも上手な傾向があります。
人見知りの人にとっても、できるだけ人と接しながら、空気を読む能力を身につけていくことが大切です。
しかし、空気を読んでも、読みすぎるのはよくありません。
プラスよりマイナスのほうが大きくなります。
空気を読みすぎると、いつも相手の顔色をうかがうことになるため落ち着きません。
さまざまな立場の視点を同時に考えなければいけないため、気苦労もストレスも増大します。
何をするにも、雰囲気を乱しそうな不安が出てきて、発言も行動も何もできなくなります。
完全に空気を読むのは素晴らしく思えますが、理想的ではないのです。
完全に空気を読む必要はありません。
普通に空気を読む程度で十分と考えましょう。
人間ですから、うっかり空気を読み間違えることもあります。
突然話に参加したときは、空気を読みにくいでしょう。
もし空気を読みすぎていると気づけば「そんなに気にすることないよ」と自分に言い聞かせましょう。
「ときどきうっかりすることもあっていいだろう」と思うくらいでちょうどいい。
ある程度の許容範囲を設けて、自分を許すようにしましょう。
もし迷惑をかけてしまったら「失礼しました」と謝れば済むことです。
すぐ気づいて謝れば、ほとんどの場合、重大な問題には発展しないはずです。