私たちが人に興味を持つとき、一般的な流れがあります。
「まず相手と知り合い、面白い人・楽しい人とわかれば、興味を持つ」
こうした流れが一般的です。
もちろん悪いことではなく、むしろ普通の流れです。
相手と知り合って会話をしないかぎり、どんな人なのか正確にわかりません。
コミュニケーションを通して相手を知り、警戒心が小さくなるにつれて、打ち解けていきます。
しかし、実を言うと、これでは少し遅いのです。
相手と知り合わないかぎり、相手に興味を持つことがありません。
相手に興味がないと、自分から話しかけることもないため、相手を知ることもありません。
人と接する機会も少なくなり、人見知りの改善が遅くなるのです。
特に人見知りの人は、自分から初対面を避ける傾向があります。
人に対する恐怖心が強いため、用事がないかぎり、積極的に話しかける習慣がありません。
では、どうするか。
ここで大切なのは「まず興味を持つ」ということです。
相手を知ってから興味を持つのではありません。
相手を知る前から興味を持つのです。
一言で言えば「会う前から無条件で相手に興味を持つ」ということです。
まだ相手と知り合う前から、相手に興味を持ってみてください。
一方的な興味であり、自分勝手な想像でかまいません。
興味を持てないと思うかもしれませんが、できるだけ想像力を働かせると、興味を持ちやすくなります。
「この人はどんな人なのだろう」
「どんな人生を歩んできた人なのかな」
「どんな経験を積んできている人なのかな」
「よい出会いになるといいな」
「早く相手のことを知りたい」
何でもいいので、まず相手に興味を持ちます。
もちろんできるだけポジティブに想像するようにしましょう。
「悪い人かもしれない」と思うより「いい人なのだろう」という前提で考えると、心が軽くなります。
すると、だんだん人に興味が湧いてくるようになります。
人に興味を持つと、体に対する抵抗感が和らぎ、早く相手と知り合いたくなってくるでしょう。
人見知りの気持ちが半減して、話しかけやすくなるのです。
会う前から無条件で相手に興味を持つことを心がけてください。
少し難しい挑戦かもしれませんが、心を入れ替えるつもりになれば、きっとできます。
会う前から無条件で相手に興味を持つだけで、人見知りの気持ちは半減します。
「いつかやろう」と後回しにするのではなく、さっそく今から心がけてみてください。
人に興味を持つことができれば、人見知りの克服は半分成功したも同然です。