世の中にはいろいろな人がいます。
人付き合いをするにも、なかなか一筋縄ではいかないことがよくあります。
自分とぴったり合う人は珍しく、なかなか自分とは合わないなと思う人のほうがたくさんいるものです。
私は、中学生のころ、人付き合いには大変苦労していました。
クラスの中で一番の人気者になりたいという願望が強く、いろいろな人と友人になり付き合っていました。
しかし、案の定、うまくいきませんでした。
世の中にはいろいろな人がいますから、それぞれの人に、自分を合わせていかなければなりません。
自分の理解を超える行動や考え方を持った人は、たくさんいます。
すべての人たちに理解されるような人物になるには、役者になるしかありません。
そして、自分が自分でいることをやめなければならないということに、途中で気づいたのです。
のちに私は、こうした人付き合いに疲れて挫折し、すべての人に愛されるような自分でいるのはやめようと思いました。
たくさんの人と接することで、逆にすべての人に合わせるということは無理だということに気づいたのです。
不思議なことに「すべての人に合わせるのは無理だ」と考えるようになった瞬間、人との接し方がうまくできるようになりました。
自分の視野がいつの間にか広がったことで、トラブルやいざこざなどが回避できるようになったのです。
いろいろな性格の人がいることを理解すると、自分と合わない人が出てきても「こういう人もいる」と寛大になれます。
視野を広げるとは、理解力を深めることです。
たくさんの本を読んで、数多くの人生経験によって視野が広がれば、おのずから寛大な性格になれることに気づきます。
自分の器がどんどん広く大きくなり、相手を包み込んでしまうくらいの理解力がモテる人を目指しましょう。
人付き合いが上手になるために、相手に自分を合わせることではありません。
自分の内側にある「理解力」を深めていくことで、人とのお付き合いがうまくできるようになるのです。