100点満点を目指す人、つまり完璧主義者は、なかなか人間関係がうまくいかない傾向にあります。
何でも自分の思うとおりに行かないと気がすまないタイプは、人間関係で何かあるたびに悩みます。
ささいなことに深く考えてしまい、何とかして100点満点の人間関係を求めようとします。
しかし、人間関係に、100点満点である必要はありません。
高得点は理想ですが、常に100点満点を目指すと、いつも落ち着かない日常になります。
私はサイトを運営しているかたわら、ときどきお客さまから相談メールをいただくことがあります。
特に、人間関係のメールが大半です。
人間関係で悩んでいる人(とりわけ恋愛に悩んでいる人)は、100点満点を目指している印象を受けます。
何とかして相手をこちらに振り向かせたいと、完璧を目指しているために行き詰まり、私のところへ相談してきます。
私としてもこんなとき、困ってしまいます。
完璧を求めた人間関係で、相談されても、こちらも完璧な答えはできません。
というより、完璧であるかぎり、いつまで経っても、ゴールにはたどり着けないのが本音です。
完璧を目指さなくてもいいのです。
人間関係は、70点や80点程度で、十分なのです。
ある程度、肩の力を抜いて、ささいなトラブルやミスは心を大きくして対処できるほうが、うまく人間関係が回っていくのです。