「あなたの大学は、どんなところですか」
「大学について、どんな印象をお持ちですか」
「自分の大学について、感想を教えてください」
たわいもない質問に思えますが、要注意。
むしろ気をつけなければいけない質問の1つです。
この質問の意図は、物事を受け止める傾向の確認です。
どんなことにも、良い点と悪い点の両方が存在します。
このとき、良いところに注目するか、悪いところに注目するかは、性格が表れやすい部分。
自分が所属する大学を褒める性格なら、入社後も、自分が所属する企業を褒める傾向があるでしょう。
自分が所属する大学をけなす性格なら、入社後も、自分が所属する企業をけなす傾向があるでしょう。
企業としては、やはり不平不満を漏らす人材が苦手です。
仕事の不平不満を言いやすいだけでなく、企業の評判への悪影響も心配します。
悪い部分を「悪い」と批判するのは、正直でいいのですが、注意したほうがいいでしょう。
オブラートに包んで、言い方を工夫した表現が求められます。
そこで心がけたいのは、否定的な回答より、肯定的な回答です。
悪いと思う部分があっても、見方を変えて、良い特徴として言い換える工夫を心がけます。
たとえば「厳しい授業」と思うなら「生徒のためを考える授業」と言い換えます。
「古びて汚い校舎」というのは「歴史を感じさせる校舎」と言い換えられるでしょう。
できるだけ大学の良い点を話したほうが、応募者の印象だけでなく、面接の雰囲気も明るくなります。