依頼だけ伝えるメールは、用件はわかっても、悪印象になりがちです。
たとえば、資料請求を依頼するメールを送るとします。
次のように、シンプルに依頼だけ伝えるメールに心当たりはありませんか。
「資料を送ってください。よろしくお願いたします」
用件はわかりますが、おそらく受信者はむっとするでしょう。
たしかにビジネスでは、簡潔なメールが好まれますが、あまりにも簡潔すぎます。
相手に手間をかけるにもかかわらず、依頼だけの内容では乱暴に感じます。
依頼の用件はわかっても、むっとした感情が邪魔をして、素直に受け止められないでしょう。
強く命令しているような印象になるため、不快感を与える場合があるからです。
依頼するメールでは、一言でもかまわないので、理由も添えましょう。
依頼する理由も添えたほうが、依頼に至る事情を理解しやすくなり、丁寧に感じるでしょう。
「御社に興味を持ち、詳細を知りたくなりましたので、資料を送付していただけますでしょうか。よろしくお願いいたします」
理由を加えると、企業の担当者は「なるほど。そういう理由なのか」と納得できます。
依頼を素直に受け止めることができ、資料の送付を迅速に行ってくれるでしょう。
さらにクッション言葉も活用すると、理想的です。
「御社に興味を持ち、詳細を知りたくなりました。お手数ですが、資料を送付していただけますでしょうか。よろしくお願いいたします」
相手の顔が見えないからこそ、メールには、一段と丁寧な配慮が必要です。