面接で緊張するのは、おかしなことでしょうか。
いいえ、まったくおかしなことではありません。
むしろ自然なことです。
学生が就職活動をする際に着用する服と言えば、スーツです。
初めてスーツを着たとき、何とも言えない印象を受けるでしょう。
一言で言えば、堅苦しい雰囲気です。
緊張は、苦しむものではありません。
苦しむものだと考えるから、悪いことだという認識が生まれ、恐怖を感じます。
そもそも「緊張=悪」という先入観を抱いているのが、よくないのです。
何もしないでじっとしていると、不安ばかりが大きくなり、余計に緊張します。
「どうしよう。うまくいくかな。緊張するな」
ネガティブなことばかりを考えやすくなる。
誰でもできる、本番の緊張を防ぐ単純な方法があります。
面接の練習回数を増やすことです。
少しでも多く、面接の練習をすることが大切です。
面接会場まで距離が遠いなら、少し発想を変えてみましょう。
「面接をしに行く」ではなく「旅行をしに行く」と考えてみるのです。
もちろん目的は面接なのですが、あえて発想の転換です。
緊張しやすい人には、ある特徴があります。
「緊張しないようにしよう」と考えていることです。
緊張しないことを考えているなら、緊張が抑えられると思いますが、そうではありません。
「面接をしに行く」と考えるから、緊張します。
いかにも鋭い質問が飛んできて、しっかり回答しなければならないように感じます。
難しい試験を受けに行くような堅苦しさがあります。
緊張には、2種類あります。
「適度の緊張」と「過度の緊張」です。
同じ緊張でも、それぞれはまったく別物と考えていいでしょう。
「絶対緊張してはいけない」と思うから、緊張します。
緊張をわずかでも感じると「これではいけない」と考え、焦りを感じます。
その結果、緊張が増えると、さらにまた「これではいけない」という焦りが増幅されます。
面接前の緊張対策として、人によっては有効かもしれない方法をご紹介します。
カラオケです。
「面接は緊張する」
面接の緊張を少しでも防ぐために、お守りを持参してはいかがでしょうか。
お守りといえば、神社のお札やお守り袋を想像する人が多いのではないでしょうか。
もちろんお札やお守り袋もいいのですが、お守りの形に決まりはありません。
面接直前のお手洗いでは、冷たい水で手を洗いましょう。
手が汚れていなくてもいいのです。
手を冷たい水で洗うことは、興奮して高ぶった気持ちを静める効果があります。
緊張したくらいで、即不採用になることはありません。
面接官も、緊張したくらいで不採用にするつもりはありません。
緊張したくらいで不採用になるのでは、応募者全員が不採用になるでしょう。
緊張している人は、必ず硬い表情をしています。
歯を食いしばる。
唇をかみしめる。
不安・緊張・焦りを感じたとき、すぐ平常心を取り戻す魔法の言葉があります。
平常心です。
心の中で「平常心」という言葉を、繰り返し唱えてください。
不安や緊張の緩和には、軽いストレッチが効果的です。
手首を振る。
首を回す。
「就職活動は、うまくいきそうですか」
そう尋ねたとき、2通りの答えが返ってきます。
「うまくいくだろう」と「うまくいかないだろう」です。
「不採用になったらどうしよう」と考えてはいけません。
「不採用になったらどうしよう」と考えたとき、あなたは何を想像していますか。
きっと、不採用になった自分を想像しているはずです。
面接直前の緊張を抑える簡単な方法は、深呼吸です。
名前を呼ばれて面接室のドアを開ける前に、大きな深呼吸をします。
大きく息を吸い込んで、ゆっくり吐きます。
面接前には、緊張を和らげるために深呼吸をしましょう。
大きく息を吸い込むことで、大量の酸素が脳に行き渡ります。
落ち着くとともに、頭の働きも明瞭になるのです。
面接の日は、特別な日です。
就職活動の中でも、採用の成否を決めるうえで、特に重要な1日になるでしょう。
面接は、スポーツの試合でいうトーナメントです。
人によっては、大変緊張しやすい人もいるでしょう。
緊張するだけなら、まだいいほうです。
中には、緊張するといつも体調まで悪くなり、おなかを下しやすい体質の人もいるはずです。
集団面接では、他の応募者の存在が気になり、圧倒されがちです。
みんな自分より、賢く、しっかりしているように見えるものです。
もちろん考えすぎなのですが、緊張していると思考に余裕がなくなり、極端に考える傾向があるのです。
面接で緊張しているのは、応募者だけではありません。
実は面接官も、緊張しています。
「面接官のほうが立場は上なのだから、緊張するはずがない」と思いますが、立場の問題ではないのです。
緊張を抑えるためには、深呼吸が効果的です。
深呼吸をすれば、大量の酸素が脳に行き渡り、頭の働きをよくする効果もあります。
交感神経の興奮を抑えて、副交感神経を優位にさせるため、心を落ち着かせる効果もあります。
面接で、ベストの返事を心がけていませんか。
もちろんより完璧に近い返事を目指すのは、応募者として当然です。
できるだけ立派な返事を心がけることで、面接官は好印象を抱き、採用率もよくなるでしょう。
「緊張して、声が震えてしまう」
そんなときは、まず心がけたいコツがあります。
いつもより声を大きくして話しましょう。
面接でリラックスしたくても、体が正直に反応してしまい、震えが止まらないことがあります。
体の震えは、止めようと思っても、簡単に止められるものではありません。
止めようと思うと、プレッシャーが大きくなり、余計に震えが大きくなるでしょう。
面接で、失言や失態をしてしまうことがあります。
本来は防ぐことができればいいのですが、やはり人間ですから、不注意があるものです。
「しまった」