志望動機は、正直であることが基本です。
自分が正直に思っていることだからこそ、熱意と意欲を持って語ることができます。
しかし、いくら正直とはいえ、露骨な内容は注意が必要です。
中には、悪い印象につながる志望動機があります。
採用担当者が悪印象を抱く志望動機は、ふせるのが賢明です。
志望動機とはいえ、漠然としている理由はNGです。
たとえば「社名がかっこいいから」「運命を感じたから」「とにかく入社したいから」などです。
理由が理由になっていません。
漠然とした志望動機では、面接官も理解が難しいでしょう。
志願者の社会常識まで疑われ、選考が不利になります。
福利厚生を志望動機にするのは、注意が必要です。
「資格支援が豊富だから」
「出産休暇・育児休暇があるから」
「社員旅行・社員食堂・クラブ活動が充実しているから」
本音なのかもしれませんが、採用担当者に与える印象はいいものではありません。
制度を優先して、仕事を後回しにする印象を与えるからです。
受験における面接では「勉強したいから」も、理由の1つになるでしょう。
学校は勉強するところですから、納得できます。
しかし、就職活動の面接では、注意が必要です。
企業は、勉強をするところではなく、仕事をするところです。
業務を通して学ぶのはいいのですが、勉強することが第1理由では、採用担当者を落胆させるでしょう。
「自宅からの距離」や「勤務場所」などは、志願者にとって重要なポイントの1つになるでしょう。
しかし「近所だから」という志望動機は、本音であっても、ふせておくほうが賢明です。
理由はわかりますが「この人を雇いたい」と思わせるのは困難です。
場所を理由にするくらいなら、企業の魅力に引かれたことを伝えたほうが、選考が有利になります。